不祥事隠しへの援護射撃と言われても仕方がない。日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受けて同大が立ち上げた第三者委員会。そのトンでもぶりが明らかになった。関西学院大の被害を受けた選手とその父親らが第三者委からヒアリングを受けた際、「あのタックルはけがを軽くするためのタックルだったのでは」と耳を疑うようなことを言われたというのだ。第三者委のトップは元検事(ヤメ検)。真実を追究する「法の番人」が泣けてくる。 三度(みたび)怒りに震えたはずだ。悪質タックルで負傷した関学大2年QBの父親、奥野康俊氏が第三者委の仰天対応を10日付の自身のフェイスブックで暴露している。 奧野氏は同日午前、負傷した息子らとともに、第三者委のトップでヤメ検の勝丸充啓(みつひろ)弁護士、磯貝健太郎弁護士からヒアリングを受けた。 3時間半にわたる事実確認のなかで、勝丸氏から「あのタックルはけがを軽くするためのタック