世界中の誰とでも繋がれる、と言われているインターネット。 事実、私はフランスに住む友人と頻繁にメールのやりとりをしているし、アメリカのニュースサイトから毎日メールマガジンが届く。 それでも私は疑問を持っている。 誰とでも? そして、どこにでも? その証拠となる現実は、ささいなことから始まるに決まっている。 例えば、ある日あなたのもとに届くこんなLINEメール。 「君はだれだい?」 その時あなたは、ベッドの上で何か面白い記事や動画はないかとスマホをいじっているかもしれないし、ソファに寝そべってテレビを流し見しているかもしれない。 「君はどこにいる?」 あなたはもちろん無視する。 こんなメールを送ってくるのは、出会い系サイトへの勧誘か、何かあやしげな商材を売りつけようとしているに決まっている。 でも、次のメールであなたは警戒を緩めるかもしれない。 「今暇なんだ。ちょっと相手をしてくれよ」 休日