システム開発のYE DIGITAL(北九州市)は4日、人工知能(AI)による画像判断で、虫を識別できる技術を開発したと発表した。害虫駆除のイカリ消毒(東京都)の捕虫器に導入し、捕獲した害虫の種類を自動識別。害虫の発生対策に役立てる。 イカリ消毒は、食品工場などで害虫発生の調査を手がけている。捕虫器で捕らえた虫の種類に応じて水回りの清掃や建物の隙間(すきま)をふさぐなどの対策を助言できる。従来は捕虫器を回収して粘着シートについた虫を担当者が識別していたが、同社は捕虫器にカメラを内蔵して画像を転送できるようにし、その画像をAIで自動判断できるようにした。 AIは約20種類の虫を認識。シートに付着した虫の種類を最大100%近い正確さで特定できるといい、食品会社などに従来より素早く害虫対策を示すことができるようになる。 YE DIGITALは昨年11月にAI画像判断システムを商品化。食品や工業製品