(英エコノミスト誌 2012年7月14日号) 米国の民主、共和両党は、世界第2位の経済大国に対する発言をエスカレートさせている。 米国の主要政党の大統領候補に指名された人物は中国に対するより強硬な政策を必要とするに違いない、というのは広く認められた事実だ。 ビル・クリントン氏は「独裁者を甘やかしている」としてジョージ・ブッシュ・シニアを非難した。そのブッシュ氏の息子は、クリントン氏が大統領だった時に、ほとんど同じことでクリントン氏を非難するようになった。バラク・オバマ氏は最初の大統領選挙戦の期間中、中国への対応でブッシュ・ジュニアを「だまされやすいカモ」と呼んだ。 今度はミット・ロムニー氏の番だ。同氏は2月、オバマ氏のことを「ほとんど中国政府への嘆願者」だと表現した。 中国叩きに走るミット・ロムニー氏 ロムニー氏は、『No Apology: The Case for American Gr