出版状況クロニクル67(2013年11月1日〜11月30日) 11月半ばの新聞に、セブン&アイ・ホールディングスの見開き2ページ広告がうたれ、その右側1ページに「セブン‐イレブン創業40周年記念 国内売上高3.5兆円。国内15,800店舗。」という文字と数字が掲載されていた。 それを見て、あらためてセブン‐イレブンのほうが書店数を上回ってしまったことを実感させられた。調べてみると、12年の書店数は1万4696店、セブン‐イレブンは1万5072店なので、店舗数の逆転はすでに昨年に生じていたことになる。そればかりか、コンビニ全体で考えれば、各社の13年の大量出店によって、5万店を超えているわけだから、年を追うごとに両者の店舗数の差は開いていくばかりであろう。 このような事実は、これが1970年代以後における出版業界の変貌の行き着く先のひとつであったことを思い知らされる。それまで出版業界は出版社