ブックマーク / warhistory-quest.blog.jp (7)

  • 【クレフェルト著『補給戦』への各専門家からの批判】 : 戦史の探求

    戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 クレフェルト氏(Martin Levi van Creveld)はイスラエルの軍事研究者であり、1977年に彼が発表した『Supplying War: Logistics from Wallenstein to Patton』は大きな反響を生んだ。補給戦というタイトルで邦訳もあり、ロジスティクス分野の歴史を扱ったものとしては最も知名度のあるだろう。その内容は特に近世欧州からWW2までの軍補給発展史を著述、体系化しており、わかりやすいものとなっている。 ただ、知名度を得たからこそ各専門家たちの目に触れ、そして詳細な批判を受けることになった。相当数の誤りを含んでおり、発行から約半世紀たった現在では安易に引用してよい書籍ではないことが明らかになって

    【クレフェルト著『補給戦』への各専門家からの批判】 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2023/12/08
    「ただ、知名度を得たからこそ各専門家たちの目に触れ、そして詳細な批判を受けることになった」
  • 【ソ連戦車軍の戦闘損失とその回復手法_WW2後半期】 : 戦史の探求

    戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 稿は1977年にソ連で主に高級将校向けに作成された書籍『戦車の打撃:大祖国戦争の記録に基づく、方面軍の攻勢作戦における戦車軍』の第4章の抜粋試訳を中心にし、幾つかの補足を入れる。 研究記録は、大規模な通常戦とは攻勢側に甚大な被害を伴うということを明示している。この損失量は、大半が1944年以降の作戦においてであり、ソ連が明確に巨大な戦力的優位性をドイツに対して有してからの時期において実施され、そして『成功した攻勢』の中で発生しているのだ。突破口形成済み箇所への投入をされた部隊より更に、突破口形成をする部隊は強固な抵抗にあいながら任務をやり遂げる。そこには膨大な兵士の血と壊れた車両を踏み越える以外の道などなく、それを前提とした上で作戦を立案し

    【ソ連戦車軍の戦闘損失とその回復手法_WW2後半期】 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2022/09/04
    「初期の大損害を許容してでも攻勢を維持した方が、最終的な損害は軽減する」
  • 【死傷率30%で戦闘効力が喪失_言説の検証論文】 : 戦史の探求

    戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 軍事的文脈おいて全滅とは部隊の3割が死傷したことをいう、という言説は一般にまで浸透しつつあるようです。ただこの言説が何を根拠に言われているのか辿るのは難しく、かなり朧げなものです。この言説は日だけでなく諸外国でも類似的なフレーズが広まっており、確かに軍人にもそれを使う者はいますが公的な一致は無いというのが実情です。 拙稿は誰が言い始めたかという起源調査ではなく、実戦データの統計を見ることでこの死傷率N%で機能喪失の言説がそもそも正しいのか、実戦の運用に足るものなのかをテーマとします。そのために米国で行われた調査論文の結果を紹介しながら書いていきたいと思います。 戦史を学んでいる人々にとっては予想通りの結果でしょうが、調査の過程で浮かび上がっ

    【死傷率30%で戦闘効力が喪失_言説の検証論文】 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2021/01/20
    すごい力作。架空戦記(佐藤大輔等)でも「3割損耗=全滅」という表現が普通に使われているので、それなりの根拠がある数字だと思ってだが、全然違っていたと。
  • 【試訳_委任戦術とその歴史概略】_補足:マンシュタインの歩兵軍団の進撃_赤作戦 : 戦史の探求

    Ⅰ.はじめに Ⅱ.Auftragstaktik Ⅲ.チル川の戦い Ⅳ.タツィンスキー Ⅴ.結論 Ⅵ.エアランド・バトルへのAuftragstaktikの適用 参考文献 初期配布リスト 図面リスト 図1:1942年12月7日~8日、第79ソフホーズにおける第11装甲師団の逆襲・・・・・・p.17 図2:1942年12月12日、チル川沿いの第11装甲師団の逆襲・・・・・・・・・p.33 図3:1942年12月18日~19日、チル川沿いの第11装甲師団の逆襲・・・・・・・p.41 論文により私は非常に興味を持っている研究分野を深く掘り下げられた。幸運なことに、楽しくやりがいがあるだけでなく私の専門職に願わくば価値のある研究論文を書くことができた。 私の努力に必要不可欠だった多くの人々に感謝を表したい。米海兵隊予備役におられるRussel H.S. Stolfi大佐(退役)は私の論文のアドバイザ

    【試訳_委任戦術とその歴史概略】_補足:マンシュタインの歩兵軍団の進撃_赤作戦 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2019/12/26
    「最善の解決策を見つけるために膨大な時間を費やすかあるいは行動を起こさずにもっと正確な情報を待とうというよりマズイことをするよりも、今すぐに良質な決断を下す方が遥かに良いのだ」
  • 【アサル・ウッターの戦い_1965_機甲戦】 : 戦史の探求

    戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 1965年印パ戦争において9月第2週は最大規模の衝突が同時的に複数起きた期間となりました。両国は機甲部隊を投入し積極的な侵入を行い、そして守る側でも機甲部隊に重大な役割を任せることになります。 その舞台となったシャカルガル突出部北域での戦い(Battle of PhilloraとBattle of Chawinda)そして南の戦い(Battle of Asal Uttar)はインドでは度々「WW2以降で最大の戦車戦」というフレーズを持って紹介されます。実際に最大なのかの戦例比較検証はともかく、確かに彼らがそう言いたくなるほど機甲部隊は激しい戦闘を繰り広げました。戦車に対抗するために戦車をぶつけなければならないというルールは戦争には無く、実際に対

    【アサル・ウッターの戦い_1965_機甲戦】 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2019/12/26
    「快適性や睡眠は戦闘パフォーマンスに極めて大きな影響を及ぼし、特に連続的な作戦行動の場合それは加速度的に増大する」
  • 【ロシアの軍事計算式_突破時必要戦力比、攻勢正面幅、準備砲撃達成量、進軍速度】 : 戦史の探求

    兵術(ミリタリー・アート)とは実に適切に付けられた名だ。なぜなら軍事作戦を支配するのは事実に基づく戦争の各法則と科学的現実であり、それを理解し適用する上で創造性が必要となるからだ。敵勢力の解釈では、これらの科学的に確実な事物を完全に把握することは最初の必須ステップであり、それなしには技巧は確固たる基盤を持てないとされる。敵勢力はほぼ全ての戦闘は数学的な計算におとしこめると考えている。これがなぜコンピュータが指揮官たちに極めて快く受け入れられたかの理由の1つであり、それらが敵軍の部隊統制システムに奇妙なまでに実によく適合しているかの理由でもある。 ノルマとは、所定の結果を得るための物的消費の尺度を、あるいは達成可能か達成すべきとされる基準を、科学的に導出されたものであると考えられている。軍事的ノルマは次のように定義される。 【a】 作戦的ー戦術的な数量とはかつて部隊の作戦的または戦術的な行動

    【ロシアの軍事計算式_突破時必要戦力比、攻勢正面幅、準備砲撃達成量、進軍速度】 : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2019/11/16
    「英軍野戦教範1997年 想定され得る敵勢力(GENFORCE)の分析、作戦術および戦術ドクトリンより抜粋。ただし内容はソ連期の書籍からの抜粋がほとんどです。」
  • 資料紹介_WW1_オーストリアの戦線(ロシア・バルカン・イタリア) : 戦史の探求

    戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 『オーストリア・ハンガリー帝国最後の戦争 1914-1918年』 ( Österreich-Ungarns letzter Krieg 1914 - 1918) オーストリア国立図書館がデジタル化した著作権フリーの書籍を公開してくれています。 良質な、という表現では足りないほど素晴らしい第一次世界大戦の軍事資料です。 ドイツ語ですが大量かつ巨大な戦況図が公開されています。 主な作成者はエドムント・グライズ=ホルシュテナウ氏。 オーストリア連邦副首相、オーストリア・ハンガリー帝国将校(WW1時)、ドイツ国防軍将校(WW2時)という経歴を持つ人物にして、同時に軍事史家であるという驚きの方です。 歴史の概略ではなく、徹底的に詳細にオーストリアの参画

    資料紹介_WW1_オーストリアの戦線(ロシア・バルカン・イタリア) : 戦史の探求
    kurokawada
    kurokawada 2018/05/14
    「良質な、という表現では足りないほど素晴らしい第一次世界大戦の軍事資料です。ドイツ語ですが大量かつ巨大な戦況図が公開されています。」
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