更新日:3月2日09時31分
かつて殺し合う関係にあったプロテスタントとカトリックが手を結び、アメリカ社会を保守化させていったが、現在、トランプ政権のもとでふたたび宗教右派が活気づいている。『熱狂する「神の国」アメリカ』著者、松本佐保氏に、宗教と密接に絡み合うアメリカ政治とその歴史について伺った。(聞き手・構成/芹沢一也) ――本日は「アメリカ政治と宗教」について、とくにキリスト教右派の視点から、いろいろと教えていただければと思います。最初に基本的なことをお聞きしたいのですが、そもそもキリスト教はアメリカで、どのような歴史をたどったのでしょうか? アメリカ大陸への入植の歴史では、カトリックが先に16世紀に伝来しました。スペイン帝国がフロリダに、最初のカトリック教区を設立したんです。一方、16世紀に起こった宗教改革で英国国教会が誕生しましたが、教会を改革しようとするピューリタンが英国から宣教活動を目的に、メイフラワー号で
オーストリア少女監禁事件、被害者となったナターシャ(2019年) オーストリア少女監禁事件(オーストリアしょうじょかんきんじけん)は、1998年3月2日、オーストリア・ウィーンにおいて、当時10歳の少女ナターシャ・カンプッシュ(Natascha Kampusch、1988年2月17日-)が誘拐された事件。 ナターシャは8年間、ヴォルフガング・プリクロピル(Wolfgang Priklopil、1962年5月14日 - 2006年8月23日)に監禁されていたが、2006年8月23日に男の家から脱出し、ウィーン近辺で警察に保護された。その後、男は列車飛び込みで自殺した。 事件以来、ナターシャは、事件の後遺症を抱えつつ、正常な生活を送ろうと努力している。 2010年9月16日に、監禁生活の苦悩を綴った自叙伝『3,096 Days』を出版し、自らの体験とともに、警察の杜撰な捜査に対する批判を綴った
オーストリア・グラーツ(Graz)を訪れたナターシャ・カンプシュ(Natascha Kampusch)さん(2008年5月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/DIETER NAGL 【5月12日 AFP】「私はアマンダ・ベリー。誘拐されたんです。この10年行方不明だったんです」――10年前に16歳で誘拐され、今月6日に解放されたアマンダ・ベリー(Amanda Berry)さんが脱出直後に通報した際の言葉は、10歳で誘拐され、8年間の監禁生活から2006年に解放されたオーストリア人女性、ナターシャ・カンプシュ(Natascha Kampusch)さんの最初の言葉を思い起こさせた。 【関連記事】オーストリアで長期監禁の女性、人生は「監獄」 脱出から10年 「私の名前はナターシャ・カンプシュ。私のことを聞いたことがあるはずです」 カンプシュさんが懐疑的な警察官にこの言葉をかけたのは、誘拐され
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