関連会社を通じて計約2億3600万円を脱税したとして法人税法違反罪に問われたソフトウエア会社「ソフトウエア興業」(東京)元社長、丸山三郎被告(64)らの初公判が29日、東京地裁(野口佳子裁判官)で開かれた。丸山被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めた。 他に起訴されているのは、法人としての関連会社「ソフトウエア興業設備」と同社元役員、鈴木一夫(55)と建設会社元役員、大石敏(63)の両被告で、いずれも起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で、丸山被告は平成11年ごろから、会社が発注する工事の建設費を水増して支出し、差額を還流させる方法で、脱税工作を行っていたと指摘した。 起訴状によると、丸山被告らは共謀し、「ソフトウエア興業設備」が社員寮を建設する際に、大石被告の建設会社に建設費を水増しして支出。その後、差額を還流させ、21年3月までの3年間の所得を隠し、法人税約2億3600万円を脱税