「いつものお薬が足りなくなったので、代わりのお薬に切り替えさせてください」 いま、薬局の窓口でこう言われて戸惑っている人が数多くいます。 背景にあるのは、ジェネリック医薬品を中心に薬の供給が不安定になっていること。欠品や出荷停止などの状態に陥っているのは3000品目以上。都内の薬局では“発注したとおりに納品されている”と答えたのは1046軒中、わずか1軒のみという衝撃的な調査結果も。 私たちの身近な薬に何が起きているのか、調べてみました。(首都圏局/ディレクター 山根拓樹) “ジェネリック医薬品が足りない…” 都内の薬局では 11月下旬、東京・練馬区にある薬局を訪ねました。 子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が訪れる地域の薬局で、約3000種類の薬を扱っています。 薬剤師が見せてくれたのは、医薬品卸売会社から届く欠品の連絡です。毎日、10種類程度のジェネリック医薬品が不足しているという知ら