「貯金するインセンティブがなくなって」 取材に応じた大手証券会社に務めるコウスケさん(仮名、29歳)は、イタリアのボッテガ・ヴェネタのオレンジ色のニットを身にまとい、腕にはタグ・ホイヤーの腕時計を身につけながらそう語る。 実は今、コウスケさんのようにラグジュアリーブランドを購入する「若い世代」が増えている。 大丸松坂屋百貨店の広報担当者は、 「少し前まではお得意様(外商顧客)は60代以上が多かったが、Webでの申し込み受付などの取り組みの結果、30~40代の富裕層が急増している。神戸で実施したルイ・ヴィトンのポップアップストアも、富裕層に限らず若い層も多く来店いただいた」 と変化を口にする。 2022年度の売り上げが開業以来過去最高を記録したと発表したGINZA SIXは、好調要因の一つにラグジュアリーブランドの牽引を挙げた。特に、20〜40代の男性の客単価が伸長したという。 過去最高売り
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