フランスの研究機関が、リチウムイオン蓄電池の性能に匹敵する「ナトリウムイオン蓄電池」の開発に成功した。希少なリチウム資源に依存しない、安価な蓄電池が期待できる。産業界で標準的な18650型にまとめ上げており、今後、再生可能エネルギーによって発電した電力の蓄電などに役立つとした。 フランスの研究機関グループは、2015年11月27日、リチウムの替わりにナトリウムを用いた蓄電池を開発したと発表した(図1)*1)。 ルノーやフランスの蓄電池メーカーSaft Groupe、電力インフラや交通インフラに強みを持つ重電メーカーAlstomなど、今回の研究開発の成果について、既に約15の企業と協力している。 最初に狙う用途は、風力や太陽光など再生可能エネルギーに由来する電力を蓄える系統用電池だ。その後、電気自動車(EV)向けの用途につながっていくという。 *1) フランス国立科学研究センター(CNRS)
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