平成20年 5月6月 展示のご案内 蜀山人 大田南畝 −大江戸マルチ文化人交遊録− 蜀山人(しょくさんじん)の名前でも知られる大田南畝(おおたなんぽ)は、江戸時代中・後期、下級武士でありながら、 狂歌師や戯作者、また学者としても人気を博したマルチな文化人です。この南畝を中心にして、武士や町人たちの身分を越えた 交流が生まれ、さまざまな絵画や文芸が花開きました。 江戸時代研究者の中では非常に重要な存在として考えられている大田南畝ですが、これまでまとまった形での展覧会は開催されておらず、 また、現代の私たちにとってすっかり馴染みの薄い人物になってしまいました。 本展では、大田南畝の活動を軸にしながら、武士や町人たちの身分を越えた交流関係、 さらにはそこから生まれた絵画や文芸などを紹介し、江戸の庶民文化が持つ多彩な世界を改めて見直します。 ●石崎融思 「大田南畝肖像」(部分)(個人蔵)・・