ことばウラ・オモテ 「いち」と「ひと」 03.01.01 1月と12月は、12か月の中でも特別の扱いを受けています。通常の会話でも、「正月」「師走」と異称で呼ばれることがあります。これも昔からの生活の知恵で特別な行事があったり、役割が生じたりするからなのでしょう。 月の呼びかたで最近気になってしかたないという声を聞きます。「2月・4月」の頭高アクセントと「7月」を「ナナガツ」と言うことが気になるということです。 アクセントはさておき、「7月」を「ナナガツ」と言うのは「イチガツ(1月)」とはっきり区別したいからなのかもしれません。「17日」を「ジューナナニチ」と言うことも聞きます。 「イチガツ」から始まる数え方は数字を音読みにするならわしです。これに対して「ナナ」は訓読みの系統と言えます。 両者を混在させるのはあまりほめられたことではありません。 「一」での混乱も起き始めています。