俺の親父は中卒の土方だ。 俺が幼稚園~中学校の時は、道路を作ったり、視覚障害者誘導用ブロックを設置したり、側溝を作ったりというような仕事をしていたように思う。 親父が通勤に使っていたバイクに乗って仕事場に連れて行ってもらって、事務所のゲーム機で遊ばせてもらう様な、今でいう所の託児所みたいな所に夏休みの日中はいる事も良くあった。 というのも、お袋も中卒で共働きで働いていたし、家は決して裕福ではなく家にはゲーム機なんてなかったし親父の仕事を見てるのは嫌いじゃなかった。 とは言え、子供心にも、他の友達の親の仕事、商社マンだのと比べて、自分の両親が貧しいブルーカラーであることは分かっていたし、 俺にとっては誰よりも大切だが、仕事の内容について世間的には自慢できるような親ではないという事は理解していた。 「お父さんは何をしているの?」って問いには「良く分からない」と答える習慣がいつしかできてた。だか
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