三ヶ月ほど前に、小澤征爾さんについて書いた。 逝去のニュースを知って、高校生の頃に、彼の若かりし頃の著作を読んだことを、思い出したからだ。 とても印象深い本だったのは確かだが、なんといってももう50年以上前の記憶である。 もう一度読んでみたくて、近所の図書館分館で予約した。 市内には、新田原分館にしか蔵書がないようで、すでに3人の予約が入っていた。 のんびり待つしかないようだった。 最近になって、やっと入荷の連絡が来た。 かつて私が読んだのは、昭和37年音楽の友社から刊行されたものだったが、手元に届いたのは新潮文庫版である。 昭和55年刊行で、平成27年に第47刷として発行されている。 www.shinchosha.co.jp 本を読んで感じたのは、小澤さんの文章はとても読みやすいことだ。 話を聞いているように、自然な文章である。 小澤さんが、家族や友人、そしてお世話になった方へ書いた手紙