「読むことが書くこと」である情報サービスでは、文字通りユーザーがある記事を読んだ後に書くことが促されるものであると考えられます。このコンセプトを満たすためのまだ見ぬ機能を考えてみましょう。 前回、分散バージョン管理システムからGithubに至るフォーク概念の変遷を見てきました。後者は、書籍でいえばWikiを使う代わりにGitを使ったオープン出版のかたち、とでも呼べるもので、基本的に元のプロジェクトから派生することを許容しながらも、元のプロジェクトに対する改善をフィードバックすることが推奨されるモデルであることを見てきました。 Githubでは、あるプロジェクトをフォークした人が本家に改善を提案する時、プル・リクエスト(pull request)を送ります。プル(pull)とは、リモートに登録された新規の差分ファイルを自身の作業環境にダウンロードして統合するというGitの基本的な機能を指しま