ブックマーク / jp.ign.com (53)

  • フロム・ソフトウェアの宮崎英高、『ELDEN RING』の難易度を下げるとゲーム自体が台無しになってしまうと語る

    『ELDEN RING』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にはフロム・ソフトウェア史上もっとも手強いボスたちが登場するようだが、それは難易度を下げると「ゲーム自体が台無しになってしまう」からだとディレクターの宮崎英高が語った。 フロム・ソフトウェアの作品は難易度が高いことで有名だが、『ELDEN RING』の販売数が2500万を突破したことを受け、ビデオゲームの難易度にまつわる話題が盛り上がりを見せている。開発元に対して難易度を下げたりさまざまな難易度を追加したりするよう求める声が上がるなか、宮崎は絶えずプレイヤーを追い込むことを追求する理由を明らかにした。 「当に世界中の人に作をプレイしてもらいたいのであれば、どんどん難易度を下げていけばいいのですが、それは適切なアプローチではありませんでした」と宮崎The Guardianに語っている。 「そういうアプローチ

    フロム・ソフトウェアの宮崎英高、『ELDEN RING』の難易度を下げるとゲーム自体が台無しになってしまうと語る
  • 『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催

    国内外からさまざまなジャンルのアニメーション作品が集まり、上映や展示が行われる「東京アニメアワードフェスティバル2024」が3月8日から11日まで、東京・池袋を拠点に開催。アニメの発展に功績があった人を顕彰する「アニメ功労部門」を贈られた『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの高橋良輔監督も8日、OVA作品『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』の上映後に登壇して、作品の思い出やアニメ業界に入って最初に師事した手塚治虫のことを語った。 『装甲騎兵ボトムズ』といえば、富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』と並んで1970年代末から80年代中頃にかけて一大ブームを引き起こしたロボットアニメの中心的な作品だ。スタイリッシュなモビルスーツが宇宙を舞台に戦闘を繰り広げる「ガンダム」に対して「ボトムズ」は、寸胴で顔もない「スコープドッグ」というメカに無骨なキリコという男が搭乗して戦い続ける、硬派な雰囲気が

    『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催
  • パクリと言われる『パルワールド』が描いてしまった「ポケモンにないもの」

    ポケットペアがリリースした『パルワールド』がとてつもない人気だ。発売4日で600万を売り上げ、Steamの同時接続者数は184万人を越えた(執筆時にSteamChartsで確認)。なんとこれはSteam歴代2位の記録である。もはや日で流行るのみならず、世界的なムーブメントになりつつある。 しかし、同時にこの作品に対する反発も目にする。作はポケモンのような生き物「パル」を労働させたり、銃を持たせることができる。挙げ句の果てにはプレイヤーがパルを直接攻撃できてしまうのだ。嫌がる人がいて当然だろう。 そして、作を受け入れ歓迎する人のなかには「ポケモンに求めていたものが『パルワールド』にはあった」という意見もある。確かに『パルワールド』は問題を抱えているのだが、同時に「ポケモンにないものを描けてしまった側面」も存在する。 とにかく進化しないポケモンと、そこを無理やり突破してしまった『パルワ

    パクリと言われる『パルワールド』が描いてしまった「ポケモンにないもの」
  • イーロン・マスク、『Valorant』の大会に姿を現すも「Twitterを戻せ」とブーイングが巻き起こる事態に

    以前はTwitterとして知られていたプラットフォームの根的な変革により、1年あまりメディアで見出しを飾ってきたイーロン・マスクは、『VALORANT』の大会であまり楽しいときを過ごせなかったようだ。 マスクは、先週末にロサンゼルスで開催された「VALORANT Champions 2023」の決勝戦に訪れた。彼は幼い息子のX Æ A-12・マスクと一緒にイベントの外でキャッチされ、その後に親子はプロチームEvil GeniusesとPaper Rexの試合で観戦に加わった。 あるときメインスクリーンにマスクの姿が映った際、観衆からブーイングと「ツイッターを戻せ」のシュプレヒコールが巻き起こった。この瞬間は瞬く間にSNSユーザーの注目を集め、ユーザーは「X」への対応全般について議論した。 あるユーザーは「LivestreamFail subreddit」の賛成多数のメッセージで、「イーロ

    イーロン・マスク、『Valorant』の大会に姿を現すも「Twitterを戻せ」とブーイングが巻き起こる事態に
  • 今後任天堂が追求すべきは「斬新なギミック」ではなく「コンシューマ機におけるSteam」ではないか

    任天堂プラットフォーム(Nintendo Switch(以下Switch)の「次世代機」を含む)の将来の姿は、どのようなものになるのでしょうか? 6月23日に開催された任天堂の株主総会では、質疑応答を通じて、おぼろげながら次世代機への言及がなされました。それは「ニンテンドーアカウントによって引き継ぎできることが望ましい」といった発言でしたが、具体的な姿は不明確なままでした。 筆者は、次世代機がどの時期に登場するにせよ、それは「コンシューマ機(CS)におけるSteam」のようなプラットフォームを目指すべきだと思います。 具体的には、「独自の斬新なギミックを採用するのではなく、Switchを順当にスペックアップさせる」、「Switchとソフトウェアライブラリを統一させる」という2点を追求すべきだと考えています。以下、記事では、この点を掘り下げます。 これまでの任天堂のゲーム機に「斬新なギミッ

    今後任天堂が追求すべきは「斬新なギミック」ではなく「コンシューマ機におけるSteam」ではないか
  • 北米のeスポーツビジネスは悲惨な状態 チームに100万ドルを費やしたというストリーマーが語る

    北米のeスポーツビジネスは、悲惨な状態にあるようだ。チームに100万ドル(約1億4000万円)を費やしたストリーマーが語った。 PC Gamerが報じたように、ストリーマーのジェレミー・ワン(Disguised Toast)は公開した動画のなかで、「eスポーツ業界が特にひどい業界である理由」について説明している。 ワンは2023年1月にDSGという『VALORANT』のチームを設立し、その後『リーグ・オブ・レジェンド』の部門も立ち上げた。5カ月が経過し、ワンは最初の1年で100万ドルの損失を出すと告げられた。これは、当初の予想の倍額だ。 「北米のeスポーツ組織を見てみると、どれもが破産してるか、破産に直面してる。当に、全部がね」 チームが利益を出す見込みはほとんどないとワンは言う。「会計士が、赤い数字だらけのスプレッドシートを送ってきたんだ。収益の部分が除外されてたから、”何で消したんだ

    北米のeスポーツビジネスは悲惨な状態 チームに100万ドルを費やしたというストリーマーが語る
  • ウーピー・ゴールドバーグ、『ディアブロ IV』をどうかMacで遊ばせてほしいとBlizzardに懇願

    『ディアブロ IV』はBlizzard史上最速で売れたゲームとなった。それなのに、1人の消費者がゲームをプレイできないでいる。 その消費者とは、映画『天使にラブ・ソングを…』で知られる女優、ウーピー・ゴールドバーグだ。彼女は『ディアブロ IV』を、前作と同じようにMacでプレイすることができると思い購入した。ところが、ゴールドバーグにとっては気の毒なことに、『ディアブロ IV』はPC、PlayStation、Xboxでしかプレイできないのだ。 この件を最初に報じたのはEntertainment Weeklyだった。Instagramに投稿された動画の中で、ゴールドバーグはBlizzardに対し、『ディアブロ IV』をどうかMacでリリースしてほしいと懇願している。 「Blizzardさん、お願いしたいことがあります」とゴールドバーグは言う。「ウーピーです。私がどれだけ『ディアブロ』を愛して

    ウーピー・ゴールドバーグ、『ディアブロ IV』をどうかMacで遊ばせてほしいとBlizzardに懇願
  • 『ストリートファイター6』のストーリーモード「WORLD TOUR」を3時間遊んだ感想――これだけでスト6の購入を正当化できる

    何を隠そう。『ストリートファイター6』の格的なストーリーモード「WORLD TOUR」の映像を初めて見たとき、私はすぐに「シェンムー」シリーズを思い出していた。 「バーチャファイター」シリーズのクリエイターが生み出した「シェンムー」は、元々「バーチャファイターRPG」として開発されていた。最終的に独自のタイトルとして展開されたわけだが、格闘ゲーム格的なシングルプレイゲームとして作り変えるという意味では「WORLD TOUR」も似たようなことに挑戦していると思えた。 今回はカプコンにてWORLD TOURの冒頭の約3時間をプレイすることができた。結論から言うと、WORLD TOURは「シェンムー」じゃなくて「ストリートファイター」だった。 ちなみに「シェンムー」、「龍が如く」、『ジェットセットラジオ』、「ポケットモンスター」、『スーパーマリオ オデッセイ』、「どうぶつの森」、『Marv

    『ストリートファイター6』のストーリーモード「WORLD TOUR」を3時間遊んだ感想――これだけでスト6の購入を正当化できる
  • 映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』、興収成績がふるわないものの版元は「良い映画なのでハッピー」と反応

    IGN USがウィザーズ・オブ・ザ・コースト(以下、WotC)の社を訪問。映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が批評家から好評を博した反面、興収的に不振だったことについて訊いたところ、コメントを得られた。 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のチームでエグゼクティブ・プロデューサーを務めるカイル・ブリンクは、「(映画は)良かったのでハッピーです」と笑いながら回答。さらに、2000年公開の映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ』と比較し、「『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の映画の軌跡は各段に右上がりです。ファンと批評家の反応にも満足しています」と笑顔で付け加えた。 ボードゲームにインスパイアされ、予算1億5000万ドル(現為替で約207億円)で制作された映画は、批評家とファンから好意的な評価を受けたにもかかわらず、世界興行成績は2億ドル強(約277億円)に留まった。しかしWotCのチームは、

    映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』、興収成績がふるわないものの版元は「良い映画なのでハッピー」と反応
  • 青沼英二プロデューサー、オープンワールドは今後の「ゼルダ」シリーズにとっての「新たなフォーマット」だと語る

    『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、2017年の「ブレス オブ ザ ワイルド」の革新的なオープンワールドデザインを踏まえた作りとなっている。この続編を手がけた開発者は、「ゼルダ」チームが今後の作品でもこの形式を踏襲すると認めたようだ。 Game Informerのインタビューで、「ゼルダ」シリーズの青沼英二プロデューサーと「ティアーズ オブ ザ キングダム」ディレクターの藤林秀麿が、今後の「ゼルダ」シリーズに言及し、オープンワールドのフォーマットを続けると語った。 「『時のオカリナ』で、それ以降のシリーズ作品におけるある種のフォーマットが作られたと言ってよいと思います」と青沼は語る。「しかしある意味で、あれは私たちにとって少し窮屈なものでした。私たちは常にプレイヤーへある種の自由を与えようとしていますが、あのフォーマットでは自由を皆さんに届けられない部分がありました。もち

    青沼英二プロデューサー、オープンワールドは今後の「ゼルダ」シリーズにとっての「新たなフォーマット」だと語る
  • AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた

    スクウェア・エニックスは、堀井雄二氏が手掛けた『ポートピア連続殺人事件』を題材に、先端AI技術を搭載したテックプレビュー『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』を2023年4月24日にSteamにて無料配信すると発表した。また公式サイトをオープンしている。 AIの一分野である自然言語処理(NLP)の技術を使った「NLPアドベンチャー」と銘打っており、日英の言語に対応している。 「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」とは 『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』(以下、THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE)は、『ドラゴンクエスト』シリーズで知られる堀井雄二氏が手掛けたADV

    AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた
  • なぜゲームで行う“わるい行為”は魅力的なのか?『ホグワーツ・レガシー』から見る「正しさへの違和感」

    私が『ホグワーツ・レガシー』を遊んでいて気づいたのは、「自分は闇の魔法使いになりたいのだな」ということだった。 「ハリー・ポッター」シリーズを知らなかった私は、この世界にあるさまざまな魔法が(現実世界における)違法行為に使えるものばかりではないかと驚いた。ピッキングで鍵を開けてしまう「アロホモラ」はもちろん、人を殺せる「アバダケダブラ」に至っては直球である。 しかし、作においてプレイヤーは犯罪行為ができない。このゲームはオープンワールドのアクションRPGだが極めてリニアで、プレイヤーは良い子に矯正されてしまうのだ。前述のように犯罪のような魔法を使ったり、物を盗んだり、他人を悪く言う選択肢はあるものの、基は悪をくじく善人で、咎められることもほとんどない。 こうなると、私はますます悪いことをしたくなってしまう。とはいえ、そもそも犯罪行為は(現実世界では)リスクの高い行為であり、倫理的にもや

    なぜゲームで行う“わるい行為”は魅力的なのか?『ホグワーツ・レガシー』から見る「正しさへの違和感」
  • ゲームシナリオの解剖学from各務都心:第27回 『Outer Wilds』たった一度きりの永遠 ビデオゲームにおける最高のSF体験

    こんにちは、シナリオライターの各務都心(@toshinthepump)です。古今東西の傑作と呼ばれるゲームを、シナリオの面から掘り下げてみようという企画――「ゲームシナリオの解剖学」第27回は、『Outer Wilds』を取り上げる。今回はなるべくネタバレに配慮するが、先の展開を全く知らないで遊びたい方は注意していただきたい。 このゲームは一度クリア方法を知ってしまったらもう二度と初見の感動を味わえないため、他人の配信を巡ったり、ゲーム自体を買って送り付けたりする「Outer Wildsゾンビ」なる存在が続出している(らしい)。それだけ唯一無二の存在感のある作品であり、攻略もヒントも一切見ずに答えに行き着いたときの快感は凄まじいものがある。 なので、もしもまだ『Outer Wilds』をプレイしていないのであれば、悪いことは言わないので、今すぐ編を買い、世界観に浸り、高度な謎解きに悩み、

    ゲームシナリオの解剖学from各務都心:第27回 『Outer Wilds』たった一度きりの永遠 ビデオゲームにおける最高のSF体験
  • 小島秀夫監督ロングインタビュー 新オフィスを構え第2フェーズに突入したコジマプロダクションが問う"繋がり"の意味とは

    小島秀夫監督率いるコジマプロダクションが、2022年12月16日に設立7周年を迎えた。7周年を機に同社は同じビル内の別フロアにオフィスを移し、新たな船出を迎える。小島監督は以前のインタビューで自らのオフィスを「スター・トレック」のエンタープライズ号に例えていたが、そのコンセプトは新しいオフィスでも引き継がれている。ルーデンスが佇むアイコニックな部屋も健在で、この1/1スケールスタチューは、このオフィスのために新造されたものだ。大きなスタジオやスキャンルーム、そして多くの人が顔を合わせられるキッチンは、ここに集う人々とともにさらなるクリエイティブの海へと漕ぎ出していきたいという小島監督の想いが込められているようにも見える。 3年ぶりに登壇したThe Game Awards 2022(以下、TGA)で『DEATH STRANDING 2』(仮称、以下「DS2」)のティーザー映像を世に放ち、『D

    小島秀夫監督ロングインタビュー 新オフィスを構え第2フェーズに突入したコジマプロダクションが問う"繋がり"の意味とは
  • なぜ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は「オープンワールドRPGとして評価できない」のか?

    はじめに断っておくが、筆者は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、「ポケモンS・V」)を楽しんだプレイヤーである。 作で特に優れているのは、新たに登場するポケモンと、最終盤のストーリー、そしてキャラクターだ。既存のポケモンの新たな進化系には驚いたし、ストーリーはサプライズがありつつキレイにまとまっており、旅を終えるころにはペパーやネモたちに愛着を持てるようになった。ジムリーダーなども人気の出そうなキャラばかりである。 「ポケモンS・V」はパフォーマンスの面で大きな問題を抱えているが、それでもIGN JAPANのレビューガイドラインにのっとると7点にはしたいところだ。先日掲載されたレビューでは8点が付けられた。 しかし、よく考えてみてほしい。これらの優れているポイントは、どれも「オープンワールドRPG」にはほとんど関係ないのだ。それどころか、旧来の形式でも表現できたであ

    なぜ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は「オープンワールドRPGとして評価できない」のか?
  • 「作家性」で読み解くビデオゲーム史:飯野賢治、小島秀夫 作家性を体現した多くのクリエイターたち

    ビデオゲームの中には、その作り手特有の個性、つまり「作家性」を強く感じさせる作品があります。 小島秀夫の『メタルギア』シリーズや『デス・ストランディング』はその典型ですし、多くのインディーゲームもそれに当てはまります。2021年10月のNHKの番組「ゲームゲノム」で小島秀夫と『デス・ストランディング』が特集されたように、その作家性とゲーム内容を結びつけて評価を行うことも、現代では一般的です。 この記事では、1980年代、1990年代、そして2000年代以降という3つの時代に分けて、作家性の確立と発展の歴史を整理します。 「作家性」の夜明け〜1980年代 1980年代は、ビデオゲームを遊ぶ機器(パソコンやゲーム機)が身近になり、名が知られたクリエイターが出現するようになった時代です。加えて、グラフィック等のスペックが徐々に向上したことにより、だんだん「作り手の個性」をゲームに反映できるように

    「作家性」で読み解くビデオゲーム史:飯野賢治、小島秀夫 作家性を体現した多くのクリエイターたち
  • 小島監督が初代『METAL GEAR SOLID』の思い出や裏話を語る 2BRO.の弟者による実況プレイがきっかけ

    ゲーム実況グループ2BRO.のメンバーである弟者が、自身の32歳の誕生日にあわせて初代『METAL GEAR SOLID』(以下、MGS1)の実況配信をおこなった。この配信には小島監督と、スネーク役の大塚明夫も反応している。 小島監督はMGS1のために単身赴任したとき、今の弟者と同じ32歳だったそうだ。それもあってか、小島監督は当時の思い出やMGS1の裏話についてさまざまなツイートをしている。 稿では小島監督のツイートをいくつかピックアップして紹介しよう。 所属長になった開発5部(小島組)、経営にも参画したKCEジャパン、KCEジャパン・ウエスト、社に統合された小島プロダクション、独立後の現在のコジマプロダクション。1986年のKCEJ立ち上げ時に参加していたMGSスタッフで現コジプロにいるのはしんちゃんとマツハナくらいかな。 https://t.co/y7aa0bb4nY — 小島秀

    小島監督が初代『METAL GEAR SOLID』の思い出や裏話を語る 2BRO.の弟者による実況プレイがきっかけ
  • 『Cult of the Lamb』を遊んで考える「もはや“ローグライト”は再定義しなければならないのでは?」という疑問

    昨今のインディーゲームでは「ローグライト」というジャンルが流行っている。このジャンルの人気はかなりのもので、筆者がたまたま遊んでいた『Cult of the Lamb』もその作品に該当する。 『Cult of the Lamb』は、うんこを拾いまくり信者を生贄にしまくるカルト教団経営シムと、入るたびに構造が変わるダンジョンに挑むローグライト・アクションの要素を兼ね備えた作品だ。乱暴にいえば「きたないどうぶつの森」といった内容で、2022年8月18日にリリースされわずか数日で100万を突破した人気タイトルだ。 作はIGN JAPANのレビューで8点を記録しており、確かに楽しいゲームだ。しかし、遊んでいると「ローグライトってなんだ?」とばかり考え込んでしまう内容でもある。 そもそも「ローグライト」というジャンルは流行しているものの、かなり曖昧な言葉だ。定義がゆるいだけでなく、“同じジャンル

    『Cult of the Lamb』を遊んで考える「もはや“ローグライト”は再定義しなければならないのでは?」という疑問
  • 『サイバーパンク2077』のナイトシティはいかに作られたか?リード・エンバイロンメントアーティストの講演

    これまでサイバーパンクをテーマにしたゲームは数多くリリースされてきたが、多くのプレイヤーがまず最初に思い浮かべるタイトルとして『サイバーパンク2077』の名は外せない。圧倒的なサイズ感と描き込みを誇るナイトシティや、ビビットなあの「サイバーパンクイエロー」に代表されるアイコニックな世界観は、一体どのようにしてデザインされたのだろうか? 記事では5月開催されたDigital Dragons 2022から、CD PROJEKT REDのリード・エンバイロンメントアーティストMichał Janiszewski氏による講演レポートをお送りする。 この講演でMichał氏は『サイバーパンク2077』のような巨大なオープンワールドゲームにおける、定義化されたアート/グラフィックマテリアルの重要性について解説する。このマテリアルはアート部門における要件定義書のようなもので、「バイブル(=経典)」と称

    『サイバーパンク2077』のナイトシティはいかに作られたか?リード・エンバイロンメントアーティストの講演
  • ゲームにおける精神疾患の誠実な扱いとはなにか?――精神疾患の当事者による『NEEDY GIRL OVERDOSE』に感じる問題点

    NEEDY GIRL OVERDOSE』をプレイしていると、薬物や精神障害をとてもカジュアルに扱うことへの違和感が拭えなかった。一言でいうと作の精神疾患と服薬の取り扱いは不適切で、精神疾患を患う者を見世物として描いているからだ。 見世物にされる “精神を病み、薬を飲むかわいい女の子” 『NEEDY GIRL OVERDOSE』はWindows XPを模したOS「Windose20」という疑似パソコンのデスクトップで、主人公の「あめちゃん」を “インターネットエンジェル”という超有名配信者に仕立てるべくパラメーターを管理しながら多様なコマンドを選択していく育成シミュレーションゲームだ。 作は話題の作品だが、ただ絶賛されてよい内容ではない。違和感を持つプレイヤーも確かにいる。私自身ここまで強く感じるのも、自分が双極性障害を患っているからだ。私だけではなく、半同棲中の婚約者もまた心の病を抱

    ゲームにおける精神疾患の誠実な扱いとはなにか?――精神疾患の当事者による『NEEDY GIRL OVERDOSE』に感じる問題点