菊と刀 (講談社学術文庫) posted with カエレバ ルース・ベネディクト 講談社 2005-05-11 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! 7net 以前、『菊と刀』を読んだときの印象は、分かるところもあるが分からないところもあるなぁ、というものでした。 全体としては公平を装っているようでやっぱり日本人の悪さを指摘し、対照的に欧米人の誠実さや正当性を強調したいんだなとは思ってましたが、それは戦後もずっとあったもので取り立てて怒りを感じるというものでもありませんでした。 どちらかというと、ここで語られている日本人像は現代人にはもうわからないんじゃないか?という思いを抱きました。 面倒を見てくれていた神父夫妻にアメリカで画家として暮らしたいと告白し、夫妻から笑われた青年が恥辱を感じて夜中に荷物をまとめて出ていく、夫妻に何も告げずに。 この感覚を容易に理解できる
今回の「お言葉」を通じてわれわれが知ったのは、象徴天皇制とは何であるのかについて、われわれがいかに何も考えてこなかったか、ということだったのではないか。「戦後の天皇制は象徴天皇制であり、そこにおいて天皇が何であるのかは憲法と皇室典範に書いてある」というのは常識であった。穏健な保守派は、このシステムを戦前レジームによって歪曲された古来の天皇制を「権力なき権威」という本来の伝統に復帰させたものとして評価する一方、共和主義を志向する左派は、政治的権能を一切持たないと規定されながらも、天皇の存在が否応なく持つ政治的性格を批判し、また事実上人権を奪われた状態にある天皇をその身分から解放するべきだとしてきた。「良き伝統」なのか「悪しき遺物」なのか、象徴天皇制についての首尾一貫した見解は、この二つのいずれかの見方におおよそ収斂する、というのも常識であった。 しかし、われわれは常識のなかに胡坐をかいて思考
安倍晋三が、「たった一週間で素人が作った押し付けられた恥ずかしい憲法」とさんざん憲法をけなすが、この発言自体が憲法99条の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。 」という条項に抵触する。今国会から超党派の憲法審査会(委員会?)を立ち上げ、憲法論議が盛んになることが予測される。改憲派の人たちの根拠になる”押し付け”論は東京新聞の新たな資料で、その根拠を失うことになる。憲法全体の形は鈴木安蔵たちの憲法研究会の案が骨子にしていることが判っている。しかし、天皇の位置づけと戦争放棄については、GHQの案とされるのが一般的であった。 当時マッカーサー最高司令官が幣原喜重郎首相の提案であると上院で証言していたが、これを裏付ける資料を堀尾輝久・東大名誉教授が発見した。東京新聞の報道によれば、1957年に岸信介内閣の憲法調査会の高柳賢三会長が、憲法
安倍晋三の盟友である甘利茂が不起訴が決まったとたんに、国会へ顔を出した。本人はビョーキというが、不眠症など自己申告病である。とても都合がいい病気である。それでもさすがに今回の入閣はないようである。 ところが、安倍晋三お気に入りのウルトラ右翼の稲田朋美がこともあるか、防衛大臣として入閣するという噂である。南京大虐殺はなかった、日本刀で殺害人数を競った二名の将校の名誉回復の訴訟をやっている。敗北している。このグループは、先の戦争は間違っている。それは敗北したからである。うまくやっていれば勝つことができた戦争であるというトラウマから抜け出ていない。報道は自らの主張に近い人物と、稲田を説明している。かつて、稲田はアホであると本ブログで指摘したが、主要な法案の説明はほとんどできない。彼女には安倍の擁護を受ける思想があるだけである。 先ごろ韓国人へのヘイトスピーチで名ををはせている、在特会との関係を裁
《誰が当選するのかはともかく、投票率が史上最低を記録することだけは現段階で断言して差し支えないと思う。》 という予言を、ものの見事にハズした件について、お詫びを申し上げたい。 私は選挙を舐めていたようだ。 のみならず、民主主義と都民を舐めていたのかもしれない。 予想をハズしたこと以上に、なによりもこの点(選挙と選挙民を舐めていたこと)を反省せねばならない。 政治方面の出来事に関して予測を外すことは珍しいことではない。というよりも、この10年ほど、私はほとんど毎回読みをハズし続けている。 とはいえ、これほど自信満々に断言した案件について、これほどまでにきれいに空振りをしたケースははじめてだ。 政治センスの欠如とは別に、ものの見方そのものが根本的に間違っている可能性を考えてみなければならないのだろう。 以上、お詫びと反省の言葉を述べた上で、以下、なぜ自分の読みが外れたのかについて考えてみたい。
第二次世界大戦フィリピン戦線を描いた大岡昇平の小説『野火』を映画化した監督・塚本晋也氏、そして少女と戦争をテーマにした作品で評価を受ける漫画家・今日マチ子氏、荻上チキを交えて戦争を知らない世代の三人が「戦争を描くということ」をテーマに語り合う。2015年11月22日(日)パルテノン多摩小ホールで開催された第25回TAMA映画フォーラム「今、戦争を描くということ」より抄録。(構成/大谷佳名) ■ストーリー 第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は早々に追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そしてはてしない原野を彷徨うことになるのだった。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さ
今日友達とご飯を食べてきたんだけど、選挙当日ということもあっていつもはしない政治の話をちょっとしてみようかなと思ったわけ。最初は「改憲派が3分の2取りそうだねー」「野党はなんかダメだよねー」みたいなざっくりとした話をしてたんだけど、「東京だと共産党最近強いよねー」と言ったら急に「共産党に入れる人って何考えてんだろうねー。日本を共産主義にしたいのかな?テロリストみたいなもんじゃない?」と言われてしまった。 実は私は今回共産党の姿勢に共感して共産党に票を入れていたんだけど、もう何も言えないよねこうなると。「あはは、テロリストはいいすぎじゃない?笑」と適当にごまかしてみたけど、普段政治の話をしない人と急にこうゆう話をするもんじゃないなと反省した。 それぞれの人がそれぞれの考えを持っているんだから、それぞれ支持する政党が違っていて当たり前だと思うんだけど、日本のこの「野党を支持する人を馬鹿にしてい
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