黒字休刊した「反権力」をうたった『噂の真相』 もう20年来の友人になる久田将義君(本来なら「さん」とか「氏」と書くべきなのだろうが、どうもしっくりこないので、普段どおり久田「君」と呼ばせていただく)から依頼され、こうして連載原稿を書くことになった。twitterもfacebookもブログの類も一切やらない僕がネットメディアで連載するのは初めての体験。本サイト立ち上げにあたっての久田君の意気込みは、「TABLO創刊の辞」によくあらわれている。 ジャーナリズムとは何か。ネットメディアとして本サイトも担うことになるその役割を久田君は「極論」と断りつつ、「一言」であらわせば「反権力」だと書いている。ふと思い出したのは、岡留安則さんのこと。「反権力スキャンダルマガジン」を標榜し、一世を風靡した伝説的雑誌『噂の眞相』の編集長(兼オーナー)である。 かつて通信社の記者だった僕も、雑誌編集者だった久田君も