3.11後の原発事故の対応に関する政府のウソや、飲食業界・ファストファッションにおける原材料の調達、トレーザビリティ(物流経路の透明性)などの生産背景が問題となり、最近では「もの」や「こと」の背景、そしてストーリーが重要視されるようになってきた。 そういったものづくりの “裏側” と呼ばれるすべてをデザインしているクリエーターがいる。2拠点生活をしながら、伝統工芸の職人に密着し、工芸品のストーリーテリングや顧客とのコミュニケーションまでもデザインし、芯から伝統工芸のファンになってもらうことで、地方の活性化に取り組んでいる*1コミュニティエンゲージメント/アートディレクターの石井 挙之(いしい たかゆき)氏だ。 国連が掲げた”持続可能な社会”を実現するための指標、SDGsをテーマにした合宿が2017年にデンマークで開催された。このグローバルリーダーを育成することを目的とした合宿に呼ばれた、少