イグジットを果たした起業家たちを中心に、日本でもスタートアップへのエンジェル投資が活性化しています。エンジェル投資家というと、巨額の資産を手にした人たちがポケットマネーで投資するイメージが強いですが、会社勤めをしながらスタートアップに投資する「会社員エンジェル」の存在はあまり知られていません。 楽天、Google、AppLovinと転職を重ね、現在は北欧のマーケティングテクノロジー企業Smartly.ioの日本事業責任者を務める坂本達夫さんもその一人。趣味的に小規模なエンジェル投資をしているといい、投資先は約40社に上ります。そんな坂本さんに、エンジェル投資を始めるまでの経緯や、その投資スタイルについてお聞きしました(聞き手・Coral Insights編集長の西村賢)。 ――日本のエンジェル投資家というと、イグジットした起業家を思い浮かべるんじゃないかと。坂本さんのように会社員をしながら