技術はユーザーのためにある――。日々サービスやシステムの開発に勤しむエンジニアからすれば言わずもがなのことかもしれない。だが、意識の問題かマネジメントの問題かはさておき、実際の現場では技術ありき、自社の都合ありきで開発が進んでしまうことも少なくない。 その悪癖を断ち、「良いサービス」を作り育てるにはどうすればいいのか。決算書からIT・Web業界の最先端ビジネスモデルを読み解き、ロングセラーの書籍『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』の著者であるシバタナオキ氏が、ユーザーローカル代表の伊藤将雄氏に迫った。 伊藤氏は、学生時代に作った「みんなの就職活動日記(現「楽天 みん就」)」をヒットサービスに育て、ユーザーローカルを起業。その後はビッグデータの解析・AI(人工知能)による情報提供サービスで同社を上場企業に成長させた。BtoCとBtoBの両方で実績を残してきた同氏が明かした、良いサ