まずは建前論を。 出場機会に恵まれない選手がいて、規定通りの移籍金と違約金を支払って引き取る意志のあるチームがいて、その選手が所属チーム首脳と話し合ったところ移籍した方がメリットありと考えた、と言う事のようだ。そう考えれば、ごく普通とは言い難いが、ルールに則った移籍劇である。 選手を失うチームにとっては体制の見直しが必要だろうが、控え選手がいなくなっただけだし、大量の現金が入るのだから、それほどの実害はない。能動的に本人が「よりよいと判断した」経歴を選択したのだから、その意思決定は尊重されるべきだろうし、他人がどうこう言う話ではない。 建前的にはそれだけの事だ。 しかし、野次馬から見て、建前論だけでは語れない事態だな、これは。 ガンバの昨期のCBは山口とシジクレイ。2人とも非常によい選手だがスピードには難があり、中盤の明神を飛ばされたロングボールを入れられて対処に苦労する事は、ガンバの数少