大阪府の橋下徹知事の肝いりで今年12月に始まる御堂筋イルミネーション事業について、府は職員からも1000万円を目標に寄付の呼びかけを開始した。 各職場の上司を通じて「課長級なら5万円程度」などと働きかけているが、橋下知事の財政再建路線で給料カットの憂き目にあっている職員側からは、「知事の“趣味”にお金は出したくない」といった不満が渦巻いており、出足は低調だ。 呼びかけは同事業担当の府民文化部の提案で5月中旬から始まった。ふるさと納税制度の活用を勧め、「部長級なら8万円程度寄付しても(税の優遇措置で)自己負担は実質5000円程度で済む」と各職場で目安などが周知されている。 担当者は「決して強制ではなく、府庁あげて盛り上げていくため」と説明するが、職員の表情は複雑だ。 同事業は橋下知事が「政治生命をかけている」と公言するほど、力を入れている。「人事異動に影響するかも」と心配する声のほか、「月給