5月11 オリーブオイルの化学 さて近ごろ、朝の某番組のおかげでオリーブオイルが(ある意味で)人気を集めているようです。特にこの日は壮絶な使いっぷりだったようですね。 ハイアングルからオリーブオイル投下。 オリーブオイルは健康によいとよく言われます。これは、その分子構造に理由があります。オリーブオイルを含めた油脂類は、長くにょろにょろと伸びた脂肪酸が3つ、グリセリンに結合した構造です。 油脂の構造の一例 脂肪酸は、炭素鎖の長さ、含まれる二重結合の位置と数など多くのバリエーションがあります。上の図でいえば、上のピンク色は炭素16個で二重結合なしのパルミチン酸、真ん中の黄色は18炭素で二重結合2つのリノール酸、下の紫色は18炭素で二重結合3つのリノレン酸です。 さてオリーブオイルの成分はどうかというと、約8割が18炭素に二重結合一つのオレイン酸です。オレイン酸(Oleic acid)の名前自体
![オリーブオイルの化学 : 有機化学美術館・分館](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/51288d9ac74afc80ed1d9ad9e1ec844869b28da3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Froute408%2Fimgs%2Fd%2Fc%2Fdc5e5ca0.jpg)