暴走車に発砲して1人が死亡したことを巡り、奈良県警の2警察官に1審で無罪判決が出たことに対し、遺族からは怒りの声が上がっている。しかし、ネット上では、発砲は仕方なかったなどと、判決を支持する声が多数を占めているようだ。 「この裁判はめちゃくちゃだ」「もし警官の家族が乗っていても撃つのか」 時事通信の記事によると、2003年9月10日夜に当時28歳の男性が発砲で死亡したことを振り返り、母親(74)は会見でこう訴えたという。 「この場合車の方がよっぽど凶器だろ」 この夜は、奈良県内の国道で、男性が助手席に乗った車が車上荒らしなどの疑いで指名手配を受けて逃走中で、車はパトカーや一般車にぶつかりながら暴走を続け、警察官3人が計8発を撃った。うち2人が撃った計2発が窃盗共犯でもあった男性の首と頭に当たり、1か月ほど後に死亡した。運転席の男性も頭に1発が当たって、大けがをした。この男性は、覚せい剤を使