増えすぎたシカの食害による深刻な森林破壊やイノシシ、サルによる農作物被害を食い止めるには、日本では絶滅したオオカミを再導入するしかないと主張する「日本オオカミ協会」(本部・静岡県南伊豆町)が、生態系回復のためにオオカミ再導入に成功した米国とドイツの研究者を招いた「日・米・独オオカミシンポジウム2015 復活と保護」を6月3日から全国6カ所で開催。最終日となる同8日は同時通訳付きで川越市のウェスタ川越で開かれる。入場無料で申し込み先着300人限定。 (中里宏) 日本オオカミ協会は、自然保護に携わってきた学者らが生態系の再生・保護などを目的に一九九三年に発足。二〇一一年、一般社団法人となった。川越市でのシンポジウムは県生態系保護協会の会員らで発足したばかりの日本オオカミ協会埼玉県支部(岩堀弘明支部長)の主催。 米北西部の三州にまたがるイエローストーン国立公園では、オオカミが絶滅したことでアメリ