人工衛星の打ち上げビジネスで、日本が海外の企業から受注した衛星が、ことし11月24日に、初めて、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられることになりました。 打ち上げに使われる「H2Aロケット」の29号機は少しでも高い高度まで打ち上げてほしいという企業側の要望に応えるため、エンジンの噴射回数を増やしたほか、燃料のむだな蒸発を防ぐ特別な改良が加えられています。「H2A」は、10年前に打ち上げられた7号機以降、22回連続で打ち上げに成功していて、成功率は96.4%に達し、世界のロケットの信頼性の目安となっている95%を超えています。 衛星打ち上げの世界市場で、「H2A」は、およそ100億円とされる打ち上げコストがほかより2割から3割高く苦戦していますが、三菱重工業は、今回の打ち上げで成功率の高さとサービスの手厚さを世界に示したいとしています。