車検切れのまま公道を走っている車やバイクを摘発しようと、国土交通省は警察と手を組み、道路脇に設置したナンバー読み取り機で車検切れを検知し、その場で交通切符を交付する実証実験を9月末に始める。 全国5カ所で年内に順次実施する予定で、場所の選定を進めている。結果を踏まえ、来年に全国の都道府県警と連携して本格運用に乗りだす。 使用するナンバー読み取り機は、車検の登録データベースとつながっており、有効かどうかを瞬時に照合できる。前方で待ち構えた警察官が停止させて取り締まる。 車検切れが発覚すれば、赤切符を切られ、免許停止(行政処分)となるだけでなく、罰金(刑事処分)を科せられることになる。 国交省によると、国内に車やバイクは約8千万台あり、約500万台が車検切れになっている。多くが放置状態になっているとみられるが、過去の統計から約20万台が公道を走っていると推定される。