南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原を結ぶ県道731号(一〇・九キロ、通称南箱道路)が二十八日午前十時、開通する。愛称は千百九十件の応募から「はこね金太郎ライン」に決まった。東名高速道路大井松田インターチェンジ(IC)から仙石原まで六十〜八十分かかっていたのが四十五分に短縮されるほか、慢性的に渋滞する町内の国道1号の混雑緩和や災害時の代替ルートに期待されている。 県道路整備課によると、既存の林道を拡幅、補強し、百五十メートル間隔で待避所を設置した。総事業費は八十億円。国立公園などを通過するため拡幅は小幅に抑え、狭いところは幅五メートルしかなく、定員十一人以上の乗用車や三トン以上の大型車などは通行できない。生態系に配慮し、市町境にある金時隧道(ずいどう)を除き照明はない。 金時隧道の南足柄市側に無料駐車場(三十五台)を新設した。金時山(一、二一二メートル)の山頂まで徒歩一時間で、手軽に登れる。同市の