車に機器を接続し、制御システムを不正に操る手口で高級車を盗んだとして、堺市の男らが兵庫県警に窃盗容疑で逮捕されていたことがわかった。男らの供述などから、県警は被害が全国で計195台(総額約9億5000万円)に上るとみている。 車の各部分に電子信号を送って制御する「CAN(キャン)」を乗っ取ることから「キャンインベーダー」と呼ばれる手口で、県警によると摘発は全国で初めて。 逮捕されたのは堺市堺区の会社員、郷敦行(38)、さいたま市浦和区の無職、児島敬一(43)両被告(いずれも公判中)。 捜査関係者によると、2人は2月2日午前2時頃、千葉県柏市の駐車場で「レクサスRX」(約500万円)を盗むなどした疑い。 2人は車のフロントバンパーを外し、ヘッドライトの裏側にコードを接続。特殊な機器でCANを操って解錠し、エンジンを作動させていたという。 県警の調べに対し「暴力団関係者から依頼を受けて盗み、売