平安時代の武将・平将門の首を供養していると伝わる石碑「将門塚」(東京都千代田区大手町1丁目)のさい銭箱から現金を盗んだとして、警視庁が無職の男(75)=東京都中央区日本橋茅場町=を窃盗の疑いで現行犯逮捕していたことがわかった。男は容疑を認め、「生活費のために金がほしかった」と話しているという。 丸の内署によると、男は今月7日午前0時ごろ、将門塚に設置されたさい銭箱から現金4千円を盗んだ疑いがある。先端に両面テープをまいた針金を箱に入れ、紙幣を貼り付ける手口だったと署はみている。近くのビルの防犯カメラに一部始終が映っており、モニターを見ていた警備員から110番通報を受けて駆けつけた署員が現行犯逮捕した。 男は調べに対し「近くを散歩でよく通りかかり、お参りする人が多いから金があるのではないかと思った」と供述。「(逮捕されたのは)罰が当たったんだと思う」などとも話しているという。 将門塚をめぐっ