ブックマーク / journal.mycom.co.jp (16)

  • 産総研、高熱伝導率と高機械強度を両立した窒化ケイ素セラミックスを開発 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    産業技術総合研究所(産総研)先進製造プロセス研究部門 エンジニアリングセラミックス研究班 平尾喜代司 研究班長および周游主任研究員らの研究チームは、電気化学工業ならびに日ファインセラミックスと共同で、窒化ケイ素(Si3N4)セラミックスの熱伝導率を従来品に比べて高めることに成功したことを発表した。 パワー半導体を搭載したパワーモジュールとしては、約200W/(m・K)の熱伝導率を持つAlN基板などが車載用インバータとして用いられてきた。しかし、パワーモジュールの出力密度の向上による接合部分への高い応力の発生および車載用途などの大きな温度変化にさらされる環境への対応として、熱伝導率に加えて高い機械特性の実現も回路基板に求められるようになってきている。 窒化ケイ素は高い機械特性を持っているが、熱伝導率はAlNの半分以下である。しかし、理論熱伝導率は200W/(m・K)を超すと予測されており、

  • 京大、放射線からDNAを修復するたんぱく質「NBS1」についての新発見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    京都大学は9月2日、放射線の修復たんぱく質「NBS1」による「RAD18ユビキチン酵素」を介した損傷乗り越えDNA合成の開始について発表を行った。同大学放射線生物研究センター教授の小松賢志氏や同研究員の柳原啓見氏らによる発見で、成果は科学誌「Molecular Cell」電子版に掲載された。 電離放射線感受性や高発がん性を特徴とするヒトの遺伝病「ナイミーヘン症候群」。原因遺伝子はNBS1だが、このNBS1は放射線照射による最も重篤なDNA損傷であるDNA二重らせんの切断に対して再結合を行うこと、再結合の間は細胞増殖を停止させる機能を有することも判明している。また、コンパクトに折りたたまれたDNAを再結合に先立って解きほぐすのにも、このNBS1だ。 そして、日光(紫外線)過敏症および日光暴露部位からの皮膚がんを呈するヒト遺伝病の「色素性乾皮症バリアント」。その原因遺伝子は、損傷乗り越え型のD

  • 東大など、1つの金属原子(鉄原子)が化学反応を触媒する様子の動画を撮影 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    東京大学(東大)などによる研究グループは、1原子の鉄原子と10の炭素原子(5つのメチル基と1つのシクロペンタジエニル基)を分子表面に持つ[60]フラーレン化合物「バッキーフェロセン(Fe[C60(CH3)]5(C5H5)」が、分子内の1つの鉄原子の触媒作用により、まわりの炭素原子を取り込み、[70]フラーレンに類似した構造を持つより大きなフラーレン骨格に構造変化する様子を、高分解能電子顕微鏡で観察することに成功したことを明らかにした。 同成果は東大大学院理学系研究科化学専攻の中村栄一教授と産業技術総合研究所(産総研)の越野雅至研究員、東大大学院理学系研究科光電変換化学講座(社会連携講座)の松尾豊特任教授らによるもので、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society(JACS)」(オンライン版)にて公開される予定。 2010年のノーベル賞であ

  • 京都大学、チンパンジーも前頭前野が未熟な状態で生まれることを発見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    京都大学は8月11日、霊長類研究所の研究チームが、チンパンジーもヒトと同様に前頭前野が未熟な状態で誕生してくることを明らかにしたと発表した。今回の成果は、チンパンジーの脳容積の発達を生後6カ月から6歳まで断続的に分析した研究によるもの。研究成果は、日時間8月11日にCell Pressが出版した「Current Biology」に掲載された。 意志決定、自己意識、創造性など、ヒトがヒトたり得る認知機能の基礎を担っている重要な部位が前頭前野だ。また、ヒトが進化してきた過程において、最も著しく変化した要素の1つが、前頭前野皮質の拡大である。また、ヒトの場合は生後に大脳が発達することがわかっており(その中で、前頭前野は最もゆっくりと発達していく部位の1つ)、そうした脳における特徴はこれまでヒト特有のものと思われていた。 しかし、今回研究チームが磁気共鳴画像法(MRI)を用いて、3個体の子どもチ

  • 東工大、新規な分子カプセルによるフラーレンC60の選択的な内包に成功 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    東京工業大学(東工大)資源化学研究所の吉沢道人准教授と貴志礼文大学院生らの研究グループは、巨大分子フラーレンC60を選択的かつ完全に内包できる「分子カプセル」の簡便な合成法を開発したことを明らかにした。同成果は、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」(オンライン版)で公開された。 自然の中には、直接見ることのできない、ウイルスキャプシドのような数nmクラスのカプセルも存在しており、このような生体カプセルを模倣して、人工カプセルを分子で作る試みが、各所で行われている。しかし、合成の煩雑さや構造の安定性などに問題があり、また1nm以上の巨大分子を完全に内包できる分子カプセルの合成は、達成されていなかった。 フラーレンC60などの1nmサイズの完全炭素化合物は、その構造や性質から、次世代の機能性ナノ材料として注目されているが、フラーレンは

  • 産総研ら、絶縁体基板上のグラフェンの電子状態を理論的に解明 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    産業技術総合研究所(産総研)と筑波大学 大学院数理物質科学研究科の岡田晋准教授らによる共同研究チームは、ポストシリコン材料として注目されている炭素原子のシート「グラフェン」が絶縁体基板である酸化シリコン上に吸着されると、その電子物性が基板との相互作用により、狭小なバンドギャップを持つ半導体へと変わり、来備わっている金属的な性質が損なわれることを理論的に明らかにした。同成果は米国物理学会誌「Physical Review Letters」(オンライン速報版)に公開された。 半導体は、プロセスの微細化により、高集積化、高速化、低消費電力化を達成してきたが、100nmを切る微細化では高速化や低消費電力化を従来どおり達成することが困難な状況になってきており、新しい材料や原理に基づく機能デバイスを実現するための研究が各所で行われている。 カーボンナノチューブ(CNT)やグラフェンに代表されるカーボ

  • 東工大、プラスチックを安価につくる触媒を発見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    東京工業大学応用セラミックス研究所の中島清隆助教、原亨和教授らの研究グループは、プラスチック、ポリマー、医農薬などさまざまな化成品の原料となる5-ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を糖水溶液から合成する触媒を発見した。米国の化学会誌「Journal of the American Chemical Society」で発表された。 HMFは糖から合成される高い付加価値(1kg当たり600〜800円以上、高純度製品は1gが6,000円以上)を持つ化学物質で、ペットボトル、ウレタン、ポリエステルといったプラスチックや医薬品、化成品の原料となるため、石油に依存しない化成品製造の原料として注目されている。 研究グループはセルロースバイオマスから糖水溶液を生産する画期的な技術を2008年に開発しており、糖水溶液からHMFを合成するプロセスは、糖を超臨界水で処理する方法、糖をイオン液体中で均一系ルイ

  • 東大、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを発見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    東京大学 大学院総合文化研究科の開一夫教授らの研究グループは、近赤外分光法を用いて、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを突き止めた。Developmental Cognitive Neuroscience誌のオンライン版に掲載された。 これまでの研究により、子どものある認知課題の成績とある特定の脳領域の活動の強さの間には関連があることが示されていた。これらの結果から、研究者らは、その特定の脳領域の活動が強くなることで認知課題の成績が向上すると推測し、脳発達においては一道の経路であるということが想定されてきた。 研究グループでは、幼児に認知課題を与え、3歳時点と4歳時点における下前頭領域の活動を、近赤外分光法を用いて計測。その結果、3歳時点で認知課題を解ける幼児(グループA)は右の下前頭領域を活動させたのに対して、解けなかった幼児(グループB)はその領域を活動させなかった

  • 東北大、ショウジョウバエの雄が持つ脳細胞を脳のエロスの源泉として特定 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授らの研究グループは、ショウジョウバエの雄だけに存在する脳細胞が、雌に触ることで興奮し求愛行動を引きおこすことを発見したことを明らかにした。米国の科学誌「Neuron」の2月10日号に掲載される予定。 ショウジョウバエの雄は普通、雌がいないと求愛の動作をしないが、雄だけに存在するP1細胞という名の脳細胞を人工的に興奮させると、ひとりぼっちの雄がまるで雌がそこにいるかのように求愛を始める。 研究グループでは、雄の頭部を固定して脳のP1細胞の活動を蛍光シグナルによりモニタしながら、雄に雌を触らせたところ、触った直後にP1が興奮を起こしたことを発見、P1細胞こそが雄に求愛を始めさせる脳のエロスの源泉であるとの結論を出した。 具体的には、雄はまず前脚で雌の腹部を触り、脚の受容器でフェロモンを感知。続いて片翅を振るわせてラブソングを発し、雌の交尾器をなめるリッ

  • 理研ら、超新星爆発の元素合成が想像以上に速いことを解明 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    理化学研究所(理研)は、東京理科大学、大阪大学、早稲田大学、東京工業大学、九州大学、東京大学、日原子力研究開発機構、ミシガン州立大学、ローレンス・バークレー研究所、INFN研究所、ミラノ大学、ミュンヘン工科大学、ヨーク大学、サリー大学による共同研究として、理研仁科加速器研究センターが推進している大強度重イオン加速器施設「RI ビームファクトリー(RIBF)」を用いて、クリプトン(Kr:原子番号36)からテクネチウム(Tc:原子番号43)までの放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)を発生させ、38個の中性子過剰なRIの寿命測定を行った結果、そのうち18個は、質量数110近傍の寿命データを標準的な理論予想と比較すると、予想よりも2〜3倍以上速く崩壊することが判明したことを明らかにした。米国の科学雑誌「Physical Review Letters」にされ、オンラインでも掲載されたもので、

  • 【レポート】金星探査機「あかつき」に新情報、燃料タンクの圧力が異常低下していた | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月10日、記者会見を開催し、金星周回軌道への投入に失敗した金星探査機「あかつき」について、8日夜以降に明らかになった追加情報を公開した。当初、新規開発のセラミックスラスタが原因ではないかとの見方もあったが、逆噴射後の燃料タンクの圧力推移から、加圧ガスの供給系が原因として浮上してきた。 まず前回の訂正から。8日の会見では、軌道制御エンジン(OME)噴射後の姿勢情報のグラフが提供されていたが、この時間とスケールに間違いがあった。姿勢異常の発生が2分23秒(143秒)後、これによってX軸周りにほぼ1回転したと発表されていたが、正しくは2分32秒(152秒)後から姿勢が乱れ、角度は最大42°、つまり実際には1回転はしていなかった。 同日11時に開催された記者会見には、「あかつき」プロジェクトの中村正人プロジェクトマネージャと、石井信明プロジェクトエンジニアリン

  • 理研ら、日本人が英語の発音や聞き分けが苦手な原因の一端を解明 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    理化学研究所(理研)とフランス国立科学研究センター(CNRS)の共同研究チームは10月12日、日人は生後14カ月までに「abna」のような子音の連続が含まれる単語と「abuna」のような子音連続が含まれない単語の音を区別して聞き取れなくなっていることを発見したことを明らかにした。 日人は、外国語の音の聞き分けが苦手といわれているが、その理由は個別の母音や子音の聞き分けができないだけでなく、音の組み合わせや強勢、韻律などのさまざまな要素がかかわっている。これまでの研究により、母語に含まれない母音や子音の弁別がどのように発達していくのかが徐々に明らかになってきており、乳幼児は、生後間もなくから、自分の母語にない外国語の音も聞き分けられるが、生後12カ月ごろまでにだんだんと聞き分けられなくなっていくことが知られている。しかし、音の並びの規則がどのように獲得されていくのかについては、よく分かっ

    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l
    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l 2010/10/12
    >>「strict」は1音節の単語  ⇒母音が i の1個しかないから?
  • 【インタビュー】未来の巨匠!? ダイソンが選んだ若手デザイナー・岩原一平 - 第5回James Dyson Award (1) 将来の夢は「パイロット」だった | 家電 | マイコミジャーナル

    をはじめとする世界18カ国の大学において工業デザイン、プロダクトデザイン、エンジニアリングを選考する学生ならびに卒業後4年以内の卒業生を対象として、毎年開催されている国際デザインアワード「第5回James Dyson Award (ジェームズ ダイソン アワード)」。10月5日の最優秀賞受賞作発表を前に、日最優秀賞を受賞した電気自動車「風車」を手がけた、岩原一平さんに話を聞いた。 岩原一平さん 1987年生まれ。山口県出身 千葉大学大学院工学研究科デザイン科学専攻 製品デザイン研究室所属。東京都立大学(現 首都大学東京)にて航空宇宙工学を学ぶ傍らデザインの勉強を始める。これまでに「KDDI iida AWARD 2010」(2009)、「CAR STYLING主催TOKYO EV TAXIコンペティション 優秀賞」(2009)、「第26回読売広告大賞『読者が創る広告の部』大賞」(20

  • 理研、鉄系高温超伝導体の超伝導発現機構解明に向けた手掛かりを発見 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

    理化学研究所(理研)は、鉄系高温超伝導体の超伝導発現機構解明のために、決定的な手掛かりとなるクーパー対の構造を実験的に決定することに成功したことを明らかにした。 超伝導は、1957年に米国の3人の理論物理学者により解明され、電子が2個ずつ対として結びついたクーパー対が超伝導発現に質的に重要であることがわかっている。クーパー対を形成するためには、負電荷を持つ電子を対にする「のり」として働く電子間引力が必要で、この引力の起源を固体の結晶格子の振動にあると考えられてきた。実際、ほとんどの超伝導体では、格子振動を媒介として超伝導現象が発現しているが、この機構では理論的に高い超伝導転移温度が期待できず、40K程度が上限であろうと考えられていた。 超伝導転移温度の変遷。黒色は、格子振動を媒介とする代表的な超伝導体のデータを現している。2001年に青山学院大学の秋光純教授のグループが発見したMgB2の

  • 【連載】鉄道トリビア (45) 日本の鉄道車両の車輪は、すべて同じ工場で作られている | ライフ | マイコミジャーナル

    は鉄道技術の先進国で、鉄道車両メーカーも多い。代表的な車両メーカーには川崎重工業、近畿車輛、東急車輛製造、東芝、日車輌製造、日立製作所、新潟トランシスなどがある。また、JR東日も車両製造事業があり、新津車両製作所では他社向けの車両を製造している。近年は環境への配慮などから鉄道が見直され、世界的にも高速鉄道が注目されており、鉄道車両の輸出も増えているという。 ということで、様々な鉄道会社が、様々な形式の車両を車両メーカーに発注している。ところが、車輪だけはすべて同じ会社が作っているという。電車も、客車も、ディーゼルカーも、貨車も、機関車も、車輪はぜんぶ同じ会社の製品である。 鉄道車輪シェア100%、それは「住友金属工業 交通産機品カンパニー」 日の鉄道の車輪市場シェア100%を誇る会社は住友金属工業だ。工場(製鋼所)は大阪市此花区にある。敷地はJR桜島線の安治川口駅 - ユニバーサ

  • 【レポート】チンするだけで肉や魚が焼ける! - 電子レンジ用調理皿「ふしぎなお皿」 | ライフ | マイコミジャーナル

    一体どういう仕組み?? 電子レンジでチンするだけで、焼き魚やだし巻玉子、とんかつなどをあっという間につくれてしまう世にも不思議なお皿がある。佐賀県の割烹器メーカー・小森谷 嘉右ヱ門窯が製造している家庭向け電子レンジ専用皿「FIRのふしぎなお皿」だ。ここ数年のうちに口コミで人気が広がり、インターネットネット通販などで堅調に売れ行きを伸ばしている注目商品だ。 「FIRのふしぎなお皿」。写真は小判型焼皿で価格は3,675円 この皿は、新しい技法で無機炭素を磁器に調合することで強度を高めたもの。皿を電子レンジでチンすると、マイクロ波分子で遠赤外線(=FIR)が発生するので、油を使わなくとも、焼魚やポークソテーなどをつくれてしまうのだという。 油を使わないのでとってもヘルシー。しかも来なら火を使っての調理が電子レンジでの加熱で済むので、短時間でとてもお手軽。素材の旨味を外に逃がさずに芯から焼いて

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