その根本にあるのは、「流行りもののモノマネ」では人事も雇用も動かすことはできないという大原則です。 欧米との根本的な相違、国内においてもキャリア類型の相違、こうしたことを知り、そのうえで、自社に合った仕組みを導入しない限り、制度は歪みを起こすということ。根本的な原理を知れば、表面上の流行り廃りに惑わされることもなくなり、ロジカルに「だからわが社はこうすべき」と説明ができるでしょう。 では日本型雇用は今後、どのように変化していくのでしょうか? 私は以下のように考えています。 ① キャリアの初期=未経験社員が底上げ(ボトムアップ)していく時期は、日本型雇用システムが総体としては合っている(ただし、新卒無業問題など、個別には修正すべき点はあります) ② キャリアの中期=底上げが終わり、伸びる人と伸びない人の差が大きくつく時期には、欧米型雇用システムで、「トップエクステンション」と「ワークライフバ