ウクライナでの戦争に徴兵されるのを回避しようと、2人のロシア人がベーリング海峡をボートで横断し、はるか離れた米国アラスカ州の島にたどり着くという事件が世界中に報道されたばかりだ。 そのドラマティックな旅は、ウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻に加わることをなんとしても避けたくて国を逃れる大勢のロシア人たちが使う、一連の型破りなルートのひとつに過ぎない。 テヘランまでの片道フライト モスクワからイスタンブール、エレバン、タシケント、バクといったロシア人のビザなし入国を認める国々の首都や主要都市までの航空券は、プーチン大統領が第二次世界大戦後初の動員を発令してから数時間ですぐに売り切れてしまった。 そこで、アレクセイ(25)は、モスクワからテヘランまでの片道航空券を買うことにした。イランはいま歴史的な反政府運動の渦中にある。アレクセイは言う。 「家族にテヘランのことを話したら、すごく心
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