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ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (7)

  • 標準暗号(AES)選定に用いられた離散フーリエ検定テストを完全修正 -15年間乱数検定の最大の懸案であった参照分布の問題を完全解決-

    暗号通貨の基盤は暗号の安全性に深く関わる様になり、もはや暗号は特定の人向けの技術ではなく、全ての人にとって基盤となるものになりつつあります。歴史的に暗号の安全性は数理と深く関わってきましたが、この研究は、暗号の安全性を公正に評価する乱数性評価に関わる部分で、長年の懸案であった問題を完全に解決したものと考えます。暗号は一見すると地味ですが、暗号は全ての人に関わる技術と言う意識を持ち、今後も、応用と数理が直結する分野で研究を一歩一歩進めて行きたいと思います。 概要 現在、携帯電話などをはじめ、世界中で標準暗号(AES)が用いられています。このAESが2001年に選定された際、評価ツールとして乱数性評価テストNIST SP 800-22が使われました。ところが、その一つである離散フーリエ変換テスト(DFTテスト)において、系列が乱数であると仮定した時、参照分布が厳密に求まらないと言う致命的な課題

    標準暗号(AES)選定に用いられた離散フーリエ検定テストを完全修正 -15年間乱数検定の最大の懸案であった参照分布の問題を完全解決-
  • 失った歯の数と動脈硬化が強く関連することをコホート研究で初めて証明 -歯周病の予防が動脈硬化を防ぐ可能性-

    浅井啓太 医学研究科助教らの研究グループは、2007年から2010年に滋賀県長浜市で行った、市民を対象とした大規模な疫学調査である「ながはま0次予防コホート事業」の第一期調査で得られた約10,000人の情報を用い、失った歯の数と動脈硬化度に有意な関連があることを証明しました。 研究は、口腔内の疾患と全身疾患の関係を明らかにし、多くの人の健康に深く影響する研究として、歯科口腔領域のトップジャーナル「Journal of Dental Research」の2016 William Gies Awardを受賞しました。 研究者からのコメント 近年、口の中の病気は動脈硬化だけでなく、糖尿病、呼吸器疾患、低出生体重児、リウマチなどさまざまな病気に関連していることが報告されています。研究により、口の中の病気の予防は、それらの疾患の予防につながる可能性があることが改めて示されました。ながはま0次予防

    失った歯の数と動脈硬化が強く関連することをコホート研究で初めて証明 -歯周病の予防が動脈硬化を防ぐ可能性-
    lEDfm4UE
    lEDfm4UE 2016/12/30
  • 心理ストレスを受けたときに体温を上昇させる脳神経回路を解明 -ストレス疾患の発症機構の解明に期待-

    中村和弘 学際融合教育研究推進センター生命科学系キャリアパス形成ユニット准教授(科学技術振興機構さきがけ研究者兼任)と片岡直也 同特定研究員らのグループは、心理ストレスを受けたときに体温を上昇させる脳内の神経回路のカギとなる仕組みを解明しました。 研究成果は、米国の学術雑誌「Cell Metabolism」のオンライン速報版(米国東部夏時間2014年6月26日付け)で公開されます。 私たちが明らかにしたストレス信号の神経伝達経路は、脳内のストレス信号を交感神経系へ伝え、熱の産生や体温の上昇という生体反応を生み出す基的な仕組みです(図)。この神経伝達経路を光で活性化すると、熱が作られるだけでなく、脈拍なども上昇しました。つまり、この神経伝達経路は、ストレスで心臓がドキドキする現象にも関わると考えられます。そして、強度の慢性ストレスを受けたときには、この神経伝達経路が過剰に活性化し、心因性

    心理ストレスを受けたときに体温を上昇させる脳神経回路を解明 -ストレス疾患の発症機構の解明に期待-
  • 水の界面で起こるフェントン反応のメカニズムを解明 -Fe(IV)=O中間体の直接検出に成功-

    2014年1月6日 江波進一 白眉センター特定准教授、坂陽介 北海道大学環境科学院博士研究員(日学術振興会PD)、Agustin J. Colussi 米国カリフォルニア工科大学客員研究員らの研究グループは、気液界面に存在する化学種を選択的に検出することのできるこれまでにない実験手法を用いて、水の界面で起こるフェントン反応のメカニズムの解明に世界で初めて成功しました。 この成果が、米国東部時間2013年12月30日に米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA、略称:PNAS」(オンライン版)に掲載されました。 概要  二価の鉄イオンと過酸化水素の反応[Fe(II)+H2O2]はフェントン反応と呼ばれ、大気化学、生化学、グリーンケミストリーなど様々な分野で重要な役割を果たしています。しかし、

    水の界面で起こるフェントン反応のメカニズムを解明 -Fe(IV)=O中間体の直接検出に成功-
  • 多能性幹細胞から機能的な卵子を作製することに成功

    斎藤通紀 医学研究科教授と林克彦 同准教授らの研究グループは、マウスで多能性幹細胞であるES細胞とiPS細胞から卵子を作製し、それらの卵子から子供を産み出すことに成功しました。これまで同研究グループは、雄のES細胞やiPS細胞から精子を作製することには成功していましたが、雌のES細胞やiPS細胞から機能的な卵子を作製した成功例は世界でもなく、その技術開発が望まれていました。 研究グループは今回、雌のマウスのES細胞やiPS細胞を卵子や精子を作る元となる始原生殖細胞に試験管内で分化させて、それらをマウス胎仔の中から取り出した将来の卵巣になる体細胞と共に培養した後に、雌マウスの卵巣に移植することで未成熟卵子を得ました。それらの未成熟卵子を体外培養により受精可能な卵子にまで成熟させた後に、体外受精させることにより健常なマウスを得ました。これらのマウスは正常に成長し、子供を作る能力があることも分か

    多能性幹細胞から機能的な卵子を作製することに成功
  • 太陽型星におけるスーパーフレア

    柴田一成 理学研究科附属天文台教授らの研究グループは、惑星探査衛星ケプラー衛星の観測データを解析することにより、太陽型星でスーパーフレア(最大級の太陽フレアの100倍~1000倍の超巨大フレア)を360例以上発見しました。今回史上初めて、太陽型星におけるスーパーフレアの統計的研究が可能になったことにより、以下のような新たな発見がありました。研究成果は、科学誌「Nature」に発表されました。 概要  惑星探査衛星ケプラー衛星の観測データを解析することにより、太陽型星でスーパーフレア(最大級の太陽フレアの100倍~1000倍の超巨大フレア)が365例発見された。これまで、太陽型星のスーパーフレアは9例しか見つかっていなかったので、詳しい統計的研究は不可能であったが、今回、史上初めて、太陽型星におけるスーパーフレアの統計的研究が可能になった。その結果、以下のことがわかった。 スーパーフレアの

    太陽型星におけるスーパーフレア
  • ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見

    2011年8月17日 栗原新 元生命科学研究科特定助教、芦田久 生命科学研究科准教授、松光晴 協同乳業株式会社主任研究員、辨野義己 理化学研究所特別招聘研究員らの研究グループは、プロバイオティクスの代表的菌種であるビフィズス菌の経口摂取により、マウスにおいて顕著な寿命伸長効果が得られることを発見しました。 研究成果は、8月16日午後2時(米国標準時間)に米国オンライン科学誌PLoS ONE で発表されました。 研究の概要 ビフィズス菌「LKM512」の経口投与により大腸内で増えたポリアミンの作用に起因する寿命伸長効果を、マウスを用いた試験により確認 腸内ポリアミン濃度を増やすことによる大腸の老化抑制や抗炎症効果が、寿命伸長につながることを示した、世界で初めての研究 メチニコフのヨーグルト不老長寿説に基づいた、腸内環境改善によるアンチエイジングの証明  今回の研究は、プロバイオティクスの

    ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見
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