自治体の広報紙でも電子書籍化が課題となっている。「広報ひらつか」の電子書籍化を担当しているローヤル企画の今西毅寿氏に、EPUB版広報紙制作の現状と課題を伺った。 「広報ひらつか」EPUB版制作の背景 平塚市は人口が26万人、東京駅から1時間の通勤圏内にある。 「広報ひらつか」は、8ページのタブロイド判で、月2回、約11万部を発行している。以前は新聞折込みで配布していたが、購読率が減少しているため、数年前から全戸ポスティング配布に切り換えた。平塚市の広報・情報政策課の担当者がInDesignでレイアウトを行い、印刷所にデータ入稿している。 広報紙は一軒に一部のため、家族全員が読むとは限らない。若い世代や市外から通勤、通学している人にも市の情報を確実に届けたいという課題があった。通勤・通学中にスマートフォンで閲覧できるようになれば、より多くの人に見てもらえる。このような背景から、2011年3月