人間が最も美しいと感じる黄金比と一致する螺旋状の「フィボナッチ数列」が南極の海に出現した。自然界では様々なところに見られる黄金螺旋がいったいなぜこんなところに? この美しく謎めいたフィボナッチ数列を生み出したのは2頭のザトウクジラだ。まるでダンスを踊るかのように動いて、水面に黄金螺旋を描いたのだ。 南極の紺碧の海に螺旋状に泡が浮かんできた直後、その中心から2つの大口が現れた。 泡の壁を作って獲物を捕らえて丸呑みしていたようだ。 泡の壁を作り獲物をしとめるザトウクジラ ザトウクジラが泡をある種の道具として使うことは30年前から知られている。 それでライバルを威嚇することもあれば、”泡の壁”を召喚して餌となる魚やオキアミを閉じ込めることもある。 そのハンティング術を「バブル・ネット・フィーディング」という。2頭以上のザトウクジラによる連携技だ。 今回、写真家のPiet van den Bemd