「このまま来年秋に健康保険証が廃止されると、全国の市町村の国民健康保険課がパンクしてしまう」──。こんな懸念の声が自治体職員の間で広がっている。河野デジタル担当相に言わせれば、マイナンバーカードの活用拡大は「行政運営の効率化」につながるらしいが、現実はまったく逆。自治体職員に業務…
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「このまま来年秋に健康保険証が廃止されると、全国の市町村の国民健康保険課がパンクしてしまう」──。こんな懸念の声が自治体職員の間で広がっている。河野デジタル担当相に言わせれば、マイナンバーカードの活用拡大は「行政運営の効率化」につながるらしいが、現実はまったく逆。自治体職員に業務…
ジャニーズ事務所を1962年に創業、75年に東京・六本木で設立したジャニー喜多川氏は2019年に亡くなるまで社長を務めた。少年への性的虐待は「単純計算しても2500人以上」と、元ジャニーズJr.の平本氏(56)は試算する。ジャニー氏は自宅を「合宿所」と称し、目を付けた少年たちを呼び集め、共同生活を送っていた。 ◇ ◇ ◇ 「僕が入った80年代初頭はトシ(田原俊彦)、マッチ(近藤真彦)、川崎麻世がいて、後に入ってきたのが少年隊でした。原宿に合宿所があったのはKinKi Kidsあたりまでで、滝沢(秀明)世代からは六本木に移りましたけど、ジャニーさんのやり口は変わらなかったようです」 ──当時は「こちょこちょ」、近年は「カルピス」など、少年たちはジャニー喜多川氏の性加害を隠語で呼んでいたそうですね。 「だいたい『ユー、お風呂入りなよ』と入浴を勧めてくるんです。原宿の合宿所には大きな風呂場が
ジャニーズ事務所が創業者であるジャニー喜多川氏(2019年死去)による少年たちへの性加害問題で大揺れだ。藤島ジュリー景子社長(56)は動画で謝罪したが批判はやまず。最年長タレントの東山紀之(56)は自身が出演する番組で社名を変更しての出直しも口にしたが、この東山発言も「騒動の幕引きを狙ったパフォーマンスでしかない」とみるのが、元ジャニーズJr.の平本淳也氏(56)だ。 【写真】この記事の関連写真を見る(17枚) ◇ ◇ ◇ 「東山は相次ぐ被害告発について残念でなりませんと神妙な顔で言っていましたけど、もともと彼はジャニーさんの側近中の側近のひとり。常にその意向に沿って『邪魔』を排除し、副社長だったメリー喜多川さんには従順な召し使いでありつづけた。どちらかというと加害者側なのは関係者なら誰もが知っていること。性加害など知らないという厚顔ぶりには呆れてしまいます」 ■少年隊も合宿所で生活
最初に告白しよう。この件で本連載の貴重なスペースを費やすことを、ぼくは不本意だと感じている。正直なところ、この件についてはもう何も言いたくない、書きたくない気持ちが強い。実際そんな選択肢もあるはずなのだ。 では、なぜ口を開き続けるのか。SNSやヤフコメで心ない罵倒を浴びると分かっていても、言葉を尽くしてしまうのはなぜか。英雄的に振る舞いたいのではない。ましてやマゾヒスティックな快感に酔いたいわけでもない。自分は穏やかな生活を好むタイプだし、正義感なんて爪の垢ほどしか持ち合わせていない。とめどない愚痴や陰口で家族や友人を失望させてきた卑小な人間だ。そんなぼくが口を開くにはいくつかの理由がある。だが最大の理由はと訊かれたら、迷わずこう答える。 「見て見ぬふりは気分が悪いから」 そう、いつも人を動かしてきたのは正義より生理ではなかったか。 前置きが長くなった。「この件」については詳しく述べるまで
今季から全12球団がノーマスクの声出し応援を解禁したことで、球場は活気にあふれている。声出し応援はコロナ禍に突入した2020年から実に4年ぶりだ。 同時に各球団からは、チームや選手を侮辱する野次などに対する注意喚起が相次いでいる。 先月14日は阪神が公式サイトに《【重要】応援に関するお願い》のタイトルで、《「選手を誹謗中傷するようなヤジ」や「侮辱的な替え歌」は絶対にお止めいただきますようお願いいたします》と、異例の注意勧告を掲載。翌15日は中日が公式サイトで同様の呼びかけを行った。 こうした取り組みは、ネット上でも大きな支持を集めている。 《ヤジや下品悪質な応援が無くなれば、安心して子供を連れていけると考える親御さんも出てくるかも》《どんどんクリーンになっていいと思う》《野次は端から見ていて気分良いものではないからね》 一連の流れに胸をなでおろしているのが、巨人の坂本勇人(34)ではないか
東京の明治神宮外苑の再開発に伴い樹木が大量に伐採される問題が、いよいよ国会にも本格的に“飛び火”し始めた。 先月28日に亡くなった世界的音楽家の坂本龍一さんは、生前「再開発計画を見直すべきだ」とする手紙を5人に送っていた。そのうちの一人、小池都知事は「事業者の明治神宮にも送られた方がいいのではないか」と冷たく言い放って批判されているが、もう一人の手紙の受取人である永岡文科相も、「世界のサカモト」の“遺言”をスルーし、批判を浴びている。 5日の衆院文部科学委員会で、立憲民主党の柚木道義議員が、坂本さんの手紙を取り上げながら、「計画の見直し、中断について、大臣は権限を持っている。やってほしい」と求めても、永岡氏は「今のところ考えていない」と切り捨てた。 さすがにSNSでは〈大臣は坂本龍一の声は黙殺〉〈永岡文科大臣が見直ししないのか?〉と批判が殺到している。 再開発を巡っては、外苑の名所であるイ
京橋図書館に郷土資料館やカフェを併設して、昨年オープンし話題の「本の森ちゅうおう」(東京都中央区)に区民からの抗議が殺到している。 住民でつくる「中央区立図書館のありかたを考える会」は3月26日、「あと数日で、地域資料室を支えてきた司書さんたちが雇い止めになります。ずっと繋いできた知識が途切れます。悔しいです」とツイッターに投稿。2.1万件の「いいね」と区の運営に対する反感の声が寄せられた。 今、図書館で何が起こっているのか。 「区がコスト削減のために施設の運営を民間事業者に委託したんです。新しくレファレンスを担当している学芸員は、残念ながら地域資料の価値を分かっておらず、区立図書館にしかない16ミリテープを処分してしまったんです」(前出の会関係者) 京橋図書館は1911年に開館した。東京大空襲で多くの図書館が戦火に巻き込まれたなか、京橋図書館は被害を免れ、2万6000冊にものぼる戦前図書
先月28日、世界的な音楽家の坂本龍一さんが亡くなった。71歳だった。坂本氏は映画「ラストエンペラー」の音楽で日本人初のアカデミー賞を受賞。今年1月に70歳で亡くなった高橋幸宏氏、細野晴臣(75)とともに音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバーとしても活躍した。数多の名曲を世に出したが、坂本氏の代表曲といえば、「テクノポリス」「東風」「千のナイフ」「戦場のメリークリスマス」などが知られる。 しかし、坂本氏の訃報を伝える各局のニュース番組で流れたBGMをめぐって、SNSではファンの落胆の声が広がっている。多くの番組で流れたのが、高橋氏が作曲した名曲「ライディーン」だったためだ。 《坂本龍一さんのニュースで代表曲に「ライディーン」を挙げるニュース番組やワイドショーが多過ぎてほんとうにがっかり。「ライディーン」は高橋幸宏さんの作曲なんだよ。ほんの2か月前にお前ら散々報道
さすが“血筋自慢”“世襲自慢”をするだけのことはある。27日、衆院山口2区補選(4月23日投開票)に出馬する岸信千世氏(31)が開いた政治資金パーティーには、さすがに政界関係者も驚いている。 【写真】この記事の関連写真を見る(20枚) 補欠選挙は、体調を悪化させた…
放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された総務省の内部文書が表沙汰になって1週間あまり。事態は動いているのに、高市早苗経済安保担当相は強情を張り続け、居場所を失いつつある。 問題のペーパーを行政文書と認めた総務省は10日、調査状況を発表。発言記録が…
事件が解決に向け大きく動いている中、不穏な空気が漂っている。全国各地で連続強盗を起こしている指示役の男、通称「ルフィ」と人気芸人「X」との関係が浮上した。 【写真】この記事の関連写真を見る(19枚) 一連の強盗グループの指示役は、フィリピンにある入国管理局の収容所に拘束されていることが判明。入管施設にいるのは渡辺優樹容疑者と今村磨人容疑者ら4人で、2019年の別の事件で摘発された特殊詐欺グループの主要メンバーとして関わった疑いがあり、警視庁が逮捕状を取っている。 「フィリピンの収容所は刑務所とは違い、比較的自由に過ごすことができる。3年前にあるテレビ番組がこの収容所を特集していた。入管職員にワイロを渡すことでスマホを使用することが黙認されており、複数の人物が遠隔で犯行を指示していたようです。日本では考えられませんが、犯罪者が拘束されながらも新たな犯罪を次々と指示していた疑いがあります。渡辺
国際政治学者を自称する三浦瑠麗とは一体何だったのか。太陽光発電事業への出資を名目に、およそ10億円をだまし取ったとして投資会社「トライベイキャピタル」本社と代表を務める瑠麗の夫の自宅マンションが東京地検特捜部により家宅捜索されたが、それをきっかけに瑠麗の過去の言動に注目が集まった。 瑠麗は「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です」と関与を否定。もちろん夫が引き起こした事件と配偶者は関係ない。そういう意味では、瑠麗は巻き添えを食ったかのようにも見える。 しかし、次第に実態が明らかになっていく。瑠麗が経営する会社と夫の会社は同じビルの同じフロアにあり、両社は合同で行事を開催することもあった。さらに瑠麗は、政府の「成長戦略会議」やテレビ番組などで、太陽光発電事業を“猛プッシュ”していた。これによりネットでは夫のビジネス
近年、日本各地の公立図書館で講演会やセミナー、展示会など本を貸す以外のことも行われるようになった。そんな日本の図書館の動向を報告するために、2017年、著者は米シカゴで開催されたアメリカ図書館協会の年次大会に参加したところ、アメリカ図書館界のケタ違いのスケールの大きさに圧倒された。 「ヒラリー・クリントンら大物政治家からイーサン・ホークら映画スター、スポーツ界の人までが集い、自身の読書体験などについて語り合い、ライブラリアン(図書館情報学修士号所持者)たちがグーグルなどIT企業や出版社の人たちと熱く議論する場もありました。そんな中でも私が最も衝撃を受けたのは、ライブラリアンたちが自分たちの社会的役割を見定め、連帯感や気概を持っていたことですね」 本書は、著者が出合ったアメリカの図書館での事例紹介に始まり、その背景を解き明かしたものだ。 コネティカット州の図書館では館長が呼びかけて警察官や治
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