希望を失った青年、活力失った韓日(上) 【失われた20年、日本に学ぶ】 「良い会社で余生を送ることが幸せです」 岐阜県で出会ったメーカー従業員(64)はこう語った。彼は4年前に定年を控え、会社から「残っても、辞めてもよい」という内容の通告を受け取った。会社は定年を70歳に延長した。ちょうど、日本政府が定年を60歳から65歳に延長したころだ。当時、現場の管理者を任されていた彼は、会社に残ることをを選択した。 定年70歳というのは日本ではまれなケースだ。このため一部のメディアは、この会社を「サラリーマンのユートピア」と呼ぶ。しかし、そのユートピアに就職するために同社のウェブサイトを閲覧した若者が目にしたのは、「2010年の採用予定はありません」という一文だった。 東京の名門大学に通う内山さん(23)は、「父の世代には平凡な日常だった事柄が、子の世代では到達困難なチャレンジとなりつつある」と語っ