関西のギャラリーや美術館で、アートコレクター・田中恒子さんにお会いしたことがあるという方は決して少なくないのではないでしょうか。住居学者として多くの書物を著し、大学教員や中学校の校長としても忙しい生活を送る一方、関西圏のみならず全国の展覧会に足繁く通い、1000点超にもわたる若手作家の作品を中心とした現代美術のコレクションを築いてきた田中氏は、たくさんの作家や美術関係者からも「恒子さん」と呼ばれ親しまれる存在です。2009年には、和歌山県立近代美術館に約20年かけて集めてきたコレクションの大半を寄贈し、同年、美術館では「田中恒子コレクション展(注1)」が開催されました。長年一緒に暮らし、「家族のよう」と表現する愛着ある作品を美術館へ送り出してきた田中氏の作品に対する想いと、支援者であり、また表現者でもあるアートコレクターの生活や活動についてお話を伺いました。 作品を社会に還元する ——20
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