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ブックマーク / wofwof.blog60.fc2.com (14)

  • そろそろ日本は教育でも米国に負けるのでは - Willyの脳内日記

    「失われた四半世紀」などと言われている日だが、初等中等教育に限ってはその限りではなく、引き続きそれなりの位置をキープしている。 2011年の国際学力調査TIMSSにおいて、中2数学では日は570点で42地域中5位(1位は韓国の613点。米国は509点で9位)、中2理科では日は558点で同4位(1位はシンガポールの590点。米国は525点で10位)である。 生徒の勤勉さ、質の高い教材、教員の知識水準が比較的高いこと、などは引き続き日が誇れることだ。特に難関中学や一流国立大の入試に見られるように、日が考える力を重視した教育をしていることは特筆すべき点であり、専門知識に基づいた仕事の分業が十分に進んでいない日社会の欠点をある程度補っていることは間違いない。 一方の米国では、じっくりと積み重ねが必要な数学や科学、工学等の分野で人材が不足しており、外国人労働者や移民に頼っているのは周知の

    そろそろ日本は教育でも米国に負けるのでは - Willyの脳内日記
  • 最低賃金は大幅に上げるべき - Willyの脳内日記

    政府が最低賃金(全国平均)を1000円に引上げる方針を発表した。現在の最低賃金は、798円なので約25%増ということになる。当面は年3%程度引上げる計画のようだ。一見それなりに大きな目標に見えるが、様々な点を考察すると、むしろ年3%では遅過ぎるくらいであるということが分かる。各方面から、点検してみよう。 1.経済学の基的な考え方 自由で完全な競争が成り立っている経済では、最低賃金引き上げは単に雇用を減少させる。賃金は既に需給によって決まっているのだから、最低賃金を800円から1000円にすれば時給800円や900円の仕事は単に消滅してしまうというわけだ。その結果、失業率が上昇するから生産水準も低下する。 しかし、実証分析の分野においては賃金引き上げの雇用や景気への影響は必ずしも明らかでない。転職活動のコストが高い場合には、労働者が不当に安い賃金に甘んじたりする場合には最低賃金引上げは望ま

    最低賃金は大幅に上げるべき - Willyの脳内日記
  • 日本の博士課程は人生の罰ゲームか - Willyの脳内日記

    博士課程は職業・日独シンポジウムで日の遅れ浮き彫りに」という報道が加納学教授のツイッター経由で話題になっていたので、私が感じていることを少し述べたい。 ちょっと待て。日側参加者が、博士課程学生は授業料免除で職業人として報酬を得ていることに驚いていたって、それを知らなかったことに驚くわ。 → 「博士課程は職業 日独シンポジウムで日の遅れ浮き彫りに」 | SciencePortal http://t.co/R3mxaFTLtY — Manabu KANO (加納学) (@DreamChaserJPN) September 11, 2015 1.米国の博士課程院生の社会的な立場 私は日で社会人を経験した後、米国の博士課程に進学し、米国で就職して現在に至っているが、11年間の米国生活の中で一番嬉しかったのは、初めてTA(ティーチング・アシスタント、主に学部生の演習の授業を受け持つ)の契約

    日本の博士課程は人生の罰ゲームか - Willyの脳内日記
  • 若者が草食化した本当の理由 - Willyの脳内日記

    近年、日では草化男子なんてキーワードが一般的になった。最初の頃こそ「モテない肉系女子の言い訳」などと揶揄されていたが、下のグラフを見て欲しい。ほんとうに最近の大学生は草化しているようだ。 (出所:中日新聞) かつて理系大学生のマジョリティーであった「肉系コミュ障非モテ」に属していた僕としては(彼女がいないという結果は同じなわけだが)驚きを禁じ得ない。なぜ若者はこんな風になってしまったのだろう。中日新聞はこれについて「相手に束縛されるのを嫌がったり、勉強を優先したいからとの理由」などと何だかほんわりと耳あたりの良い理由でまとめている。 しかし、当の理由はそんな生易しいものではない。断言しよう。「大学生は恋愛できないほど経済的に貧しくなってしまった」のだと。次のグラフはその状況を如実に表している。 (出所:不動産ジャパン) 大学生が受け取る仕送り額から家賃を引いた、いわば「可処分所

    若者が草食化した本当の理由 - Willyの脳内日記
    laislanopira
    laislanopira 2014/10/14
    “結局、経済成長しない国というのはそういう運命なのである。”
  • 日本女性よりも先に外国人女性が日本社会で活躍する可能性 - Willyの脳内日記

    労働力人口の減少する日社会の現状を踏まえて、昨年から、日政府は女性の活躍が日経済活性化の決め手になるとして女性の活用を急速に進めようとしている。女性の活用は非常に有意義で、私はこの方向性に全く異論はないが、そもそも、日では女性の人材育成が、その崇高な目標に十分に応えられるだけ進んでいるのか、という点には一抹の不安を感じざるを得ない。 内閣府男女共同参画局は「社会のあらゆる分野において2020年までに指導的地位に女性が占める割合が30%になるよう期待する」と発表したが、その無謀なスピード感には呆れてしまう。2020年ではなく2120年の誤植ではないか、と疑ってしまうほどである。政治家が近視眼的な目標に固執するのは職業上やむを得ないのかも知れないが、「教育は国家百年の大計」とも言うように、人材の育成には非常に長い時間がかかるものである。 例えば、良質な高等教育を受けることはその後のキャ

    日本女性よりも先に外国人女性が日本社会で活躍する可能性 - Willyの脳内日記
  • 男女の学歴格差はどこから生まれるのか - Willyの脳内日記

    多くの国で誰もが大学に行きたいと思うようになり、大学進学率も高まってきている。 もう少しくわしく男女別に見てみると、日韓を除くほぼ全ての先進国では、 女性の進学率の方が高い。 米国に関して言えば、大学に進む女性の数は男性の1.4倍程度となっており、 4年生大学、大学院修士課程などほとんどの学位で女性の進学率が男性を上回っている。 博士課程に関しては男性がやや多かったが、近年差は縮まっており、 手元に統計がないものの既に逆転している可能性もある。 一般的に言って女性は勤勉でコツコツ勉強するタイプが多いので、 男女差別が少なくなったいま、女性の進学率が相対的に高いのは自然だ。 一方で、日の大学進学率は 男性が55.6%であるのに対し、女が45.8%となっており (男女共同参画白書(平成24年版))、 女子の短大進学率(9.8%)を合わせれば男女の差はほぼないものの、 いわゆる上位層を見れば男

  • いい加減、教員を聖職者扱いするのはやめよう - Willyの脳内日記

    自民党が、公立学校の教員希望者に対して、 3〜5年程度の試用期間を経てから免許を与える案をまとめたようだ。 結論から書けば、この案が実行されれば公立学校の新任教員の質は一気に低下するだろう。 1.雇用が不安定となり就職先としての魅力が低下 公立学校といえども教員には、教科の指導能力、マネジメント能力、対人交渉力、 とかなり幅広い能力が要求される。 もちろん公立学校に問題のある教員が多々いることも承知しているが、 それでも例えば米国などと比べて、熱意と指導力のある教員が多いのは 十分な待遇を用意しているからだ。 年収も平均で700万円台半ばとごく平均的なホワイトカラーが 就く仕事としては高いし(米国の多くの州では5万ドル台前半) 何よりも教員の雇用は多くの民間企業に比べて安定している。 業務内容の変化は緩やかであるし、一年単位で区切りのつく仕事なので、 女性には産休後に復帰しやすいというメ

  • 【大学新入生に告ぐ】大学は4年で卒業して就職しなさい。絶対にだ。 - Willyの脳内日記

    の四月は、桜が咲き、 たくさんの新入生や新入社員が新しい環境で勉強や仕事を始める特別な月だ。 私は、多くの人が将来に希望を膨らませて何かを始めるそんな日の四月が好きだ。 自分が小学校、中学、高校、大学、大学院に入学した日のこと、 初めての職場に入社した日の事を昨日のように思い出す。 私はいわゆる日でサラリーマンをやってから いまは米国で博士号を取って大学教員をしているのだけど、 何でそんなに変則的なキャリアになっているのか、 少し書いてみたい。 書いてみようと思ったきっかけは、「発言小町」の次の投稿だ。 大学新入生に「お金が要らないのはあと4年」と告げること(By 高校生の父) 長男がこの春大学に入ります。 そろそろ自立させる準備にかかろうかな、ということで、と話し、 以下のような条件を息子に提示しようかなと思っています。 との間では、「妥当な条件になっているのではないか」 と

    laislanopira
    laislanopira 2013/04/10
    "…という意見に言い返せるくらいのエネルギーが欲しいところである ※ただし裕福な家庭に限る"
  • 韓国とどう付き合うか - Willyの脳内日記

    前回と似たタイトルだが、 国名以外に異なる点があることをまず確認しておきたい。 前回が「中国人」とどう付き合うかであったのに対し、 今回は「韓国」とどう付き合うかである。 というのも、今まで個人レベルで在米韓国人との付き合いに 何か問題があったことはないからだ。 国としての韓国は日人の目にどう映っているだろうか。 ここでは主に経済面に着目してみたい。 私がまず考えるのは、韓国には日と競合関係にある 産業や企業が非常に多いということである。 自動車や電機などを初めとして、 あらゆるところで日韓企業は競合している。 もちろん私は日人としては、 トヨタやホンダにヒュンダイより良い車を作って欲しいし、 ソニーやパナソニックにはサムスンより良い電気製品を作って欲しい。 しかし、もう少しマクロなレベルで考えると 日が余裕を持ってこの競争を眺めるためには、 日人が韓国そのものをもっと所有す

  • 数学のできない大学生を見て思うこと - Willyの脳内日記

    先日、「大数の法則と中心極限定理を恋愛小説風に語ってみる」 というおちゃらけ記事を書いたが、それにはきっかけがあった。 それは、数学のできない大学生のことだ。 私がいるWS大(学部)は入学が易しい。 出願者の母集団は米国のごく平均的な高校生だと思われるが、 その約80%に入学許可を与えている。 大学は入学した全ての学生に対して 数学を最低1科目履修する事を義務付けているので、 かなり数学が苦手な学生も何らかの科目を履修することになる。 私は昨年、そうした数学が苦手な学生向けのコースを受け持った。 学生の数学的知識は、日の公立中学3年生と同じくらいであったように思う。 公立中学と同じように、できる子は結構できるし、 できない子は平面上の直線の式も覚束ないという感じで、バラツキも結構大きい。 ちなみに、日では「分数ができない大学生」というのが昔話題になったことがあったが、 アメリカの簡単な

    laislanopira
    laislanopira 2012/06/04
    アメリカの話、数学力の低さは国語力の低さ
  • すごい人の人生は何が違うか? - Willyの脳内日記

    2年前にWS大に来て初めての学期に学部向けの統計入門コースを教えたのだが、 この時、光っていた学生の一人にビクター君という学生がいた。 彼は顔の右半分が大きく変形して硬直しており、 目も一つしかないし歯も半分以下しかない。 だから、話す時もどもってしまってゆっくりしか話せない。 しかし、とても人懐っこい子で、授業が終わった後にいつも質問に来るし、 最後まで残って色々話しかけて来る子だった。 「僕はナイジェリアで生まれんだけど中学生の時にアメリカに来たんだ」 「将来は医師になりたいから、このクラスでもAを取らなきゃいけない」 「学費で借金がたくさんできて大変だ」 「車をぶつけてしまって、今週からバスで通うことになった」 と毎回のようにいろいろ私に話をして帰った。 彼は学期の前半にあった中間試験で平均以下の点を取ってしまい、 理解度もあまり高くないようだったので、成績の話は話半分に聞いていた。

    laislanopira
    laislanopira 2011/05/10
    マイナスとマイナスのファクターを足してチャンスに変えてしまう
  • 楽天の英語公用語化がビミョーな理由 - Willyの脳内日記

    楽天が2012年末までに社内で英語を公用語にすると発表した。 オーナー経営者の三木谷社長の強力な意向で決まったのは想像に難くない。 確かに、製造業を除く日企業の海外進出がなかなか進まない現状を見ると、 言語面を強化しなければならないという問題意識は良く分かる。 英語を公用語化することには以下のようなメリットがあると思われる。 1.海外からの人材獲得が容易に 今後アジア市場などを開拓するにあたって、 優秀な幹部を雇用するには言語環境が英語である事は重要だろう。 現在、アジア域内で優秀な人材の多くが 米国・シンガポール・香港に集まってきている事実はこの事を裏付けている。 バックオフィス部門を海外、例えばインドなどに移管する際にも 社内が英語化されていれば障壁が低くなる 一方で、楽天は雇用慣行も米国を意識したものに変える必要がある。 採用のトップ画面が、「新卒」「中途」「MBA」なんて分類にな

    laislanopira
    laislanopira 2010/07/02
    脱日本企業を掲げて英語公用語化を進めた楽天だが、市場は超ドメスティックだし人事制度は日本企業のまま
  • アメリカに大学教員は多すぎるか? - Willyの脳内日記

    Rionさんの経済学101のブログにアカデミアの労働市場に関する記事 が載っているので、私も現場からの意見として一言書いておきたい。 記事によると、アメリカの大学では非常勤講師の数が増え続けており 今や教員の73%にも達しているとのことである。 私は数学科の外の話は詳しく知らないが、 数学科あるいはそれに類する理論的学問分野に関して言うと、確かに アメリカの大学のいわゆる教授、准教授、助教といったアカデミック・ ポジションの数は経営的な観点からはまだ多すぎると思う。 なぜなら、そうしたポジションの人を必要とする 大学院生向けの授業の数があまり多くないからである。 例えば、私の大学では通常、常勤の教員は 年間に4コース(2コース×2セメスター)の授業を持つ義務があるが そのうち大学院向けのコースは多くても2コース、少なければ1コースである。 それ以外の授業は、学部生向けのもので、修士卒や博士

  • 起業したい若者に対する大人の本音 - Willyの脳内日記

    先日 Chikirin さんへのラブレターの中で指摘した通り、 日起業しようという若者は非常に少ない。 終身雇用制、強い規制、様々な参入障壁といった複雑な要因が絡みあっているが 私は、起業をする人に対する世間の目が冷たいことも一つの障害 となっているような気がしてならない。 そこで保守的な日人の音を探るため、 インターネット掲示板「発言小町」を使って反応を見てみよう。 なお「発言小町」とは読売新聞が運営している作文投稿サイトで 全国の保守派のボランティアが審査員を務める。 800文字の字数制限と読売新聞社の検閲という 厳しい制約下でいかに人気を集めるかが競われる。 まず、私が投稿したサンプルは次のようなものだ: 「大学3年生ですが、就職活動を辞めようと思っています。」(OES) 都内の私大3年生(男)のOESと申します。世は就職氷河期真っ只中ですが、大学の就職説明会で「新卒は凡人が

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