大阪・南船場のランドマーク的存在として、26年間親しまれてきた「CAFE GARB(カフェ ガーブ)」(大阪市中央区)が、10月20日に休業する。90年代のカフェブームを牽引した同店、開業時は当時では珍しいイベントも楽しめる大箱の店として注目を集めた。 ■ ワンフロアからのスタート「とりあえずGARBに行けば」 感謝のメッセージの垂れ幕がかかった外観 1998年5月に開業した同店は、天井高の吹き抜けやテラス席が特徴の4階建て・402席の大型カフェレストラン。開業時は「とりあえず1階だけでオープンしよう」と、ワンフロアからのスタートだったという。 開業時からのシェフ・松本佳也さんは「昔の南船場は街灯も少ない暗いエリアで、人が歩いていると『うちに来るお客さんだ』とすぐ分かるくらい。最初は1階だけで営業予定でしたが、あまりのお客さんの多さに、1週間ぐらいで客席を2階にも広げたんですよ」と、その盛
大阪・心斎橋の複合ビル「ビッグステップ」(大阪市中央区西)内のミニシアター「シネマート心斎橋」が閉館すると、公式Xで発表された。 アジア映画の専門館として、2006年4月に開館した同シアター。閉館は10月24日になるといい、約18年の歴史に幕を閉じることとなる。 閉館の理由について「これまで多くの皆様に支えられ、数々の映画をお届けしてまいりましたが、新型コロナウイルスの影響による観客数減少からの回復の遅れ、オンライン配信サービスの普及による競争の激化など、様々な経営環境の変化により、今後継続的にお客様へ質の高い映画体験を提供することが難しいと判断し、閉館の決定に至りました」とコメント。 この発表に「すごく残念です」「嘘やろ、、、」「こんな素敵な映画館が閉館するなんて信じられん」「小規模映画館のプライベート空間感が大好きでした」「閉館以降どこでアジア映画を見たらええんやろ」「このお知らせは相
2024年7月、開業71年を迎えた映画館「塚口サンサン劇場」(兵庫県尼崎市)。ここで2022年10月21日の公開から1年8カ月、異例の連続上映をしているインド映画がある。人気映画監督S.S.ラージャマウリが、イギリス植民地時代のインドを描いたアクション超大作『RRR』だ。 しかし同館での1年8カ月にわたるロングラン上映が、惜しまれつつ7月11日に終了する。7月6日に直前のスペシャルイベントとして昼夜2回のマサラスタイルの応援上映がおこなわれ、その模様をインド映画ファン(『RRR』マサラ上映4回目、宝塚版『RRR』を5回観た編集Z)がレポートする。 ■ マサラ上映「塚口ナートゥ」…とは一体? 「塚口ナートゥ」としてファンに知られる同館での『RRR』マサラ上映は、拍手、歓声、指笛での応援はもちろん、鈴などの鳴り物、紙吹雪やクラッカーなどの飛び道具の使用もOK。ダンスシーンは立ち上がって一緒に踊
神戸・六甲アイランドにある複合商業施設「神戸ファッションプラザ」(神戸市東灘区)。長く閉鎖状態だった商業棟が3月1日、「ROKKO i PARK」として生まれ変わった。 ホテルや美術館とともに開業した1997年当時は、近未来的な外観も話題だった同施設。年を追うごとにテナントの撤退が続き、映画館が閉館したあとは廃墟モールのような状況で、近年は商業棟が閉鎖されて閑散としていた。 ◆ 必ず訪れたいのは「屋内アスレチック施設」 そんな同館が全面リニューアルし、3月1日に第1弾オープンを迎えた。島外からも人を集めそうな注目テナントは、8階の大型スポーツエンタテインメント施設「KOBE SUPER STADIUM(神戸スーパースタジアム)」(平日一般2900円/120分ほか)で、アスレチックのようなものから、大型スクリーンに合わせて体を動かして楽しめるアクティビティなどが豊富にスタンバイする。 8階の
日本初の女性弁護士のうちのひとりであり、戦後は女性で初めての判事・家庭裁判所長を務めた三淵嘉子さんをモデルに、主人公・猪爪寅子の半生を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか)。三淵嘉子さんをモデルにした経緯や、主人公を演じる伊藤沙莉、尾野真千子のナレーションなどについて、制作統括・尾崎裕和さんに訊いた(取材・文/佐野華英)。 (インタビュー前編→女性たちの物語「虎に翼」、制作統括に聞く作品に込めた思い) ■「当事者に寄り添って考えること」がテーマ ──まず企画の成り立ちについて伺いたいのですが、三淵嘉子さんをモデルに、というのはどういうかたちで決まったのでしょうか。 2024年度前期の朝ドラを私が担当することに決まって、まず脚本は『恋せぬふたり』(2022年)でご一緒した吉田恵里香さんにお願いしました。『恋せぬふたり』はアロマンティック・アセクシュアルの当事者の方を主人公にしたドラマ
1970年代の特撮テレビ番組の雰囲気を徹底的に再現しつつ、岡本太郎の言葉と作品を伝えるという斬新な番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(Eテレ)や、作品すべてが嘘という企画展『大嘘博物館』などを手がけ、今もっとも注目を集める映像作家・藤井亮さん。 10月某日、ファン待望ともいえる彼の最新作の撮影が極秘でおこなわれるとの情報をキャッチし、大阪市内某所の現場スタジオに急行。独特の特撮スタイルの映像がどんなふうに作られるのか・・・撮影のようすを独占でお届けしたい(取材・文・写真/脈脈子)。 ■ 怪しい照明のなか、おこなわれていた撮影 撮影現場は古めかしいビルの一角にあった。コンクリートむき出しの壁、無造作に積み上げられた廃材・・・。廃墟風にしつらえられたスタジオ内には30人ほどの大人がひしめいていた。 照明やカメラなどゴツい機材の数々のなかで、埋もれることなく異彩を放つショッキングピンクの
5階建てビルを丸ごと使った巨大3D広告ビジョンが、大阪屈指の繁華街・宗右衛門町(大阪市中央区)に誕生。11月末から放映がスタートする。 3D広告とは、LEDディスプレイにより、ゴーグルなどを付けずに3次元映像のように見せる動画広告のこと。思わず撮影したくなる迫力があり、SNSでの拡散効果によってより高い広告効果が期待できる。最近では、「JR大阪駅」の巨大なヒョウの映像や、梅田の歩道橋から見える「梅田BS3Dビジョン」の『名探偵コナン』のオリジナル映像などが話題を呼んだ。 今回誕生する3D広告ビジョン「MONSTER 3D VISION OSAKA」は、地上5階建て(14m)のビル全体を使い、L字型に巨大LEDパネルを設置することでさらにインパクトのある映像を放映できる。また、「マンモス交番前」と呼ばれる待ち合わせスポットということで、長時間視聴される環境となっている。 運営会社の「ブランコ
入門百科シリーズの本家「小学館」より6月28日に発売された『タローマンなんだこれは入門』※手前のフィギュアはこの記事の筆者私物 「ファスト的にメリットを求められる今だからこそ、なにひとつ有益な情報の無いこの本を是非!」。著者自身がそう推すのは、一筋縄ではいかない「タローマンワールド」を、144ページにわたって解説する新刊『タローマンなんだこれは入門』。 1970年代から1990年代初頭に出版されていた「小学館入門百科シリーズ」の装丁を復刻し、6月28日に発売された。 もともとは2022年夏に「大阪中之島美術館」で開催された『展覧会 岡本太郎』のプロモーション用の企画から誕生した「タローマン」。1972年に放送された(というテイの)岡本太郎の「ことば」と「作品」をもとにしてつくられたNHKの番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』の主人公で、大阪の風景にすっかりなじんでいる「太陽の塔」と、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く