タグ

ブックマーク / web.sekaishisosha.jp (3)

  • 中編 「ふつう」の人生を想像する

    教育格差』(ちくま新書)で2020年新書大賞第3位を獲得された、龍谷大学社会学部准教授の松岡亮二さん。大規模データを分析して、日が「凡庸な教育格差社会」であることを明らかにした松岡さんを小社にお招きし、編集部のスタッフを中心に勉強会を行いました。 目に見えにくい「格差」を、どのように捉え、語るのか。社会に生きる多様な人々のことを考えて議論をするためにはどうしたらよいのか。冷静にデータと向き合って、教育格差がより小さい社会のあり方を考えることが、今とは違う未来のための糸口となります。 今回は中編をお届けします。みんなが体験した教育だからこそ、客観的な議論は難しくなります。「ふつう」の人生を想像するためには、どうすればよいのでしょうか。 すべての社会は教育格差社会であり、学歴格差社会である さて、「教育格差」の議論に戻ります。子ども人が変更できない初期条件(「生まれ」)である出身家庭の社

    中編 「ふつう」の人生を想像する
  • アメリカ――起源への恥じらいと誇り

    クリスマスイブの中華料理 アメリカのユダヤ人がクリスマスイブに何をべるかご存じだろうか。伝統的な七面鳥やケーキではない。中華料理だ。クリスマスシーズンが近づくと、ユダヤメディアやソーシャルメディアでは、ユダヤ人の顧客に来店を感謝する中華料理店のチラシや、ユダヤ人自身がその風習の不思議さを冗談めかす画像が拡散される。キリスト教徒が家族や友人とクリスマスを祝いご馳走を囲んで楽しいひと時を過ごす一方、ユダヤ人もまた自宅でデリバリーを頼んだりレストランに行ったりして中華料理を楽しむ・・・。もちろんこれは多分に誇張されたイメージではあるが、中華料理アメリカのユダヤ人とは切っても切れない間柄のようだ。 中華料理べながら映画を見る「ユダヤ人のクリスマス」イベントを毎年開催する フィラデルフィアのイスラエル料理店の広告 中華料理には、ユダヤ教の餌規定では許されていない豚肉やラード(豚脂)、エビが

    アメリカ――起源への恥じらいと誇り
  • 特別企画 北村紗衣「ウィキペディアとフェミニスト批評」

    『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019年)で、専門のシェイクスピア作品はもちろん、『嵐が丘』『サロメ』等の古典から「男らしい」映画『バニシング・ポイント』『ファイト・クラブ』、はたまたディズニーの『アナと雪の女王』まで、フェミニズムの視点から縦横無尽に分析し、批評の面白さを広めた北村紗衣さん(武蔵大学准教授)を講師にお招きし、編集部のスタッフを中心に勉強会を行いました(2020年10月5日)。 いまや誰もが利用する百科事典「ウィキペディア」。北村さんはその編集に長年関わるウィキペディアンでもあります。ウィキペディアの記事がどのように作られているかを英語版、日語版を中心に詳しく話してくださいました。百科事典は社会の鏡と喩えられるように、そこから浮かびあがってくるのは強固なジェンダーバイアスです。 北村さんのお話を前編・中編・後編の3回にわたってお届けします。 ウィキペディ

    特別企画 北村紗衣「ウィキペディアとフェミニスト批評」
  • 1