「私作る人、僕食べる人」は昭和50年(1975年)に即席ラーメン「シャンメン」(ハウス食品工業)のCMで用いられたキャッチコピーである。訪ねてきたボーイフレンドに即席ラーメンを作ったガールフレンドが「私作る人」といい、ボーイフレンドが「僕食べる人」というだけである。流行語が含まれているわけでも面白い表現になっているわけでもなく、一見何の変哲(へんてつ)もないキャッチコピーなのだが、このコピーは別の意味で社会に注目されることとなった。 このCMは放送から2ヵ月後に突如放送が中止されることとなった。ホームページ「放送事故、ハプニングタレコミコーナー」さんによれば、「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」という団体がハウス食品工業に『「男は仕事、女は家事・育児という従来の性別役割分業をより定着させるもの」という理由でCM中止を要請』したというのである。 現代であれば特に何の問題も起こ