──ガル憎(以下略)改めまして、今回はよろしくお願いします。 武論尊(以下略)はい。よろしく。 ──この対談は北斗の拳の集大成的な意味合いもあるので、自分が知っていたり、先生が何度もお答えになっていることも聞かせていただきますが、どうかご了承ください。 はい。了解しました。 ──まずは原作を担当することになった経緯からお願いします。 依頼が来てね。当初は現代劇…あれは少年院だったかな? そこから高校生のケンシロウが脱獄するみたいな設定になってて。現代版の仕置人のような感じだったんだよね。 ──つまり、読み切り(※1)の流れを汲んだ感じですか? 【※1】北斗の拳(読切版) 主人公・霞拳四郎が北斗神拳で恋人の敵討ちをする現代劇。ケンシロウのモデルとなる主人公や「お前はもう死んでいる」の元になるセリフはこの時から存在。1983年に「フレッシュジャンプ」誌上で2作が描かれ、共に読者人気1位を獲得。