米シアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ。マイナー契約とは言え、憧れのイチローと同じチームでプレーできるチャンスを掴んだだけに、毎日が楽しくて仕方がない様子だ。 わが国のスポーツ紙は、そんな川崎の言動を紹介しているが、一方でチーム関係者、現地のメディア、ファンは川崎とイチローの関係をどう見ているのだろうか。 今年31歳になる大人が、尊敬してやまないとは言え、一人の男と野球をするためだけに、母国でのキャリアも、安定した生活も捨てたのだ。 わが国では師弟愛と美化されているが、現地では師弟愛を越えた、ある種の特別な関係と勘違いされていないか。かなり大きなお世話だろうが、気になる。 これまでにも人種、国籍、文化、宗教、言語など、数々の壁を越えてきたメジャーリーグだが、いまだにアンタッチャブルな領域がある。選手の同性愛だ。過去に犯罪や禁止薬物の使用に手を染めた選手の復帰は許しても、同性愛の選手は