『複雑なことでもスッキリ伝わる 〈超入門〉説明術』(木山泰嗣著、日本実業出版社)は、「むずかしいこと」「複雑なこと」「難解な概念や用語」などをわかりやすく説明し、相手に「スッキリしました」「よくわかりました」と感じてもらえるための方法論をまとめた書籍。 複雑な法律の制度や手続きなどを、初心者に対して日常的に説明し続けてきた弁護士だからこそ書くことができたといえるでしょう。第5章「相手のレベルに合わせて説明をする」をピックアップしてみたいと思います。 1.反応するポイントを見抜きそれに合わせる まず知っておくべきは、説明の仕方は相手によって異なるということ。そしてその際、年齢や国籍の違いではなく、あなたが説明をする1人ひとりのレベル感が重要だと著者は言います。本来的に説明というものは、受け手のレベルがあって初めて内容を確定できるものだから。 そこで相手のレベルをつかむことが必要になるわけです