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【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビは4日夜、北京冬季パラリンピックの開会式の中継放送で、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長のスピーチの一部で、中国語の同時通訳を行わなかった。開幕直前にロシアがウクライナに侵攻したことを念頭に平和のメッセージを訴える異例の内容に対し、中国国内に広がらないよう翻訳しなかった可能性がある。 あいさつの最後の「ピース!」も翻訳されなかった。中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)では「翻訳されなかった部分は何を言ったのか」といった困惑の投稿もみられた。
4日夜、北京冬季パラリンピック開会式を中継する中国国営中央テレビ。IPCのパーソンズ会長が平和を訴えると、同時通訳と手話通訳がストップ=中沢穣撮影 【北京=中沢穣】中国国営中央テレビが4日夜に北京冬季パラリンピック開会式を中継した際、戦争反対と平和を訴えた国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長の演説の同時通訳を中断する場面があった。ロシアのウクライナ侵攻を非難していない習近平政権とは、異なる立場の発言だったためとみられる。
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