過去3年間において、1ユーザーが1時間に利用する Eメール利用は15.3%増加していますが、2006年から現在に至るまで、スパムの数は全世界で減少傾向にあります。一方で、Eメールにおける標的型攻撃の割合は2011年から2012年度にかけて40%の増加となりました。 つまり、最近のEメールによる攻撃は、スパム攻撃で数をばらまくのではなく、標的を絞り、量よりも質を重視したものに変わってきているのです。このような攻撃を可能とする攻撃手法のひとつとして、スノーシュースパムがあげられます。 本書は、スノーシュースパムをはじめとする最新のメールシステム攻撃について解説するとともに、それら攻撃に有効な対策技術を紹介します。